...孝行恩愛の情を御賞美なすつたので...
芥川龍之介 「地獄變」
...けさこそは貞世がきっと賞美しながら食事を取るだろうと葉子はいそいそとたけの高い食卓を寝台の所に持って行った...
有島武郎 「或る女」
...私はたとえば花を賞美しようとして...
高見順 「如何なる星の下に」
...何を見ていらっしゃるの?』この中婆さんは微笑らしいもので私の近代的騎士性を賞美するのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかれども雲雀の声を真に賞美するには籠より放ってその姿の見えずなるまで空中に舞い上らせ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...仁左衛門(にざえもん)や鴈治郎(がんじろう)の技巧を賞美したり...
谷崎潤一郎 「秘密」
...恁(か)く永久に賞美されない料理人の外に...
永井荷風 「一月一日」
...などと御賞美なさる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この種の句を作(な)す者はこれを渇望しをる人より歓迎賞美せらるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...ラファン体に歩く馬を賞美し...
南方熊楠 「十二支考」
...畏(かしこ)くも至尊の御賞美を被(こうむ)り...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...畏(かしこ)くも至尊の御賞美を被(こうむ)り...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...藤十郎と甚五郎との二人には賞美のことばがなかった...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...吾々の間に朝鮮の作品が賞美せられてから...
柳宗悦 「民藝四十年」
...面白い事にこのベラミンは既に二百年も前から日本で大に賞美せられた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ただ早天の鳴き声のみを賞美し...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...出精抜群の段御賞美あり...
夢野久作 「白くれない」
...御賞美のお沙汰とは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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