...皇帝から「日系軍官」の名を無くして貰いたいとの御言葉を賜って深く感激したことがある...
石原莞爾 「戦争史大観」
...『恋愛と結婚』は新なる献身の念を有(も)つて人生の賜物を保護せんと決心せる若き人々に与へられたのであつた...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...宗方小太郎という人が草奔一介の身で大本営御在所の前庭に伺候してじきじきに拝謁を賜り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...君から非常な賜物を貰つた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...僕たちはおかみさんから意外の厚遇を賜(たまわ)った...
太宰治 「未帰還の友に」
...自分の汗になつた肌を折々襲つて行くその心地好さ! これは山でなければ得られぬ賜(たまもの)と...
田山花袋 「重右衛門の最後」
... 275之を都城にかへすべく恩寵賜ふことあらむ』しかく叫んで兩將はアカイア軍勢振はしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...既に一の邸を賜わり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...光武賜以印綬...
范曄 「後漢書倭傳」
...天の女性に賜わりし特色をもて些(いささ)かなりとも世に尽さん考えなりしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...拙作「歌へる日まで」に就て身にあまる程の賞讚辞を賜り満悦に存じました...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...或日私は突然先生から直接の言葉を賜つたことがあつた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...波平行安作刀一振を賜ふ」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御名告(なのり)も綱利(つなとし)と賜わり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...紀尾井町の第(やしき)の地を賜はる...
森鴎外 「能久親王年譜」
...「……自分の思い過しか」畳み直して、恩賜の二品を、卓の上においたが、何となく、その夜は、眠れなかった...
吉川英治 「三国志」
...数日の賜暇(しか)をおゆるし願わしゅうぞんじ奉りますが」「なに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...謙信公からおことばも賜(たま)わっている家がらにございまする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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