...昨年の秋鳥部寺(とりべでら)の賓頭盧(びんずる)の後(うしろ)の山に...
芥川龍之介 「藪の中」
...先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...今日は貴賓御来場の日です...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...絶えず爪立ちして何か――何であるかは哈爾賓(ハルビン)じしんも知らない――を待ち望んでいる都会だから...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女はしばしば高賓如の方へ言葉をかけました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...或時はここに外国の貴賓を迎えて之を接待し...
永井荷風 「上野」
...アイスキュロスなどが賓客として迎えられていたから...
野上豊一郎 「エトナ」
...賓辞の意味する韻律は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...キャプシイヌ街のグランド・ホテルの貴賓室を貸切り...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...箱根風朝寒しとはなけれども生薑の味す川より吹くは之も哈爾賓の雪と同じ時の作で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...来賓(らいひん)はわたしたちのぐるりを取(と)り巻(ま)いた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...而して賓客舎人の後宮に出入する者を禁ぜざらしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...「――われわれ二人が主賓だという...
山本周五郎 「竹柏記」
...長春へ哈賓爾、長春間の東支線の汽車も室内が瀟洒としてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...馬車を命(い)ってくれ」高瀬理平は、折角の貴賓を、意味なく、うやうやしく、送り出さねばならなかった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...万夫不当の武人です」「召したら来るだろうか」「幕賓の伊籍(いせき)は親しいと聞いております...
吉川英治 「三国志」
...しかもなお、北陸の賓客、佐々成政は、まだ何も知らない様子で――迎えの人数伝馬(てんま)を従えて、やがて浜松城へはいって来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...賓客(ひんきゃく)の礼をとって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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