...洗湯(せんとう)の二階に賑わう頃...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...またそのおかげで科学が栄え文学が賑わうばかりでなく...
寺田寅彦 「観点と距離」
...祝日の人通りに賑わう銀座の方へ歩いて行った...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それを訪ねて来る浪客などで甚(はなは)だ賑わうのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...表に文化の花のほこらしげに爛漫とさきにぎわえば、賑わうほど、裏側にはどぶどろや塵埃(じんあい)やかすが、人目をさけてひとつところによどんでしまう...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...浜方は船が一艘(そう)這入(はい)っても賑わう...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...とても同地は賑わうことであろうと信ずる...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...毎日苦心して台所の運用をやっていて夜の茶の間の話題もそれで賑わう...
宮本百合子 「家庭と学生」
...春秋には行楽の人で賑わうという話だ...
山本周五郎 「いさましい話」
...もう隅田川は涼み舟で賑わうじぶんなのに...
山本周五郎 「新潮記」
...歓呼に賑わう町々を...
山本笑月 「明治世相百話」
...やがて一堂は春風のような団欒(まどい)に賑わう...
吉川英治 「三国志」
...美味(うま)い料理(もの)をどしどし持ってこい」卓の賑わう間を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...Kさんの孤杯、例によって端然自若たるところへ、にわかに、町長、宿の主人、支局の人々などが来て、大いに賑わう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...つねに借金取に賑わう...
吉川英治 「年譜」
...裏店(うらだな)まで綺羅美(きらび)やかに賑わう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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