...賑やかに洩(も)れ聞こえてくる階下の応接間の笑い声に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...座敷が賑やかで面白い...
谷崎潤一郎 「幇間」
...兄にせまって賑やかな社交界をすてて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...下町(しもまち)は昨日の祭礼の名残で賑やかな追手筋(おうてすじ)を小さい花台をかいた子供連がねって行く...
寺田寅彦 「高知がえり」
...賑やかな笑い声を立てていたが...
徳田秋声 「爛」
...以て賑やかなる晩年を送らむと欲せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...このお寺の中の賑やかなこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...急に部屋の中が賑やかになつて...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...広島は己斐駅のあたりが賑やかになり...
原民喜 「書簡」
...とりわけ何か賑やかな寄合などで余計なものでも呑んだりした折に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...滅茶苦茶に賑やかな「お前のたつたひとりの時に」であつた...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...だいぶん賑やかになり仲間の学生の気風に影響を与えるまでになったように覚えている...
三木清 「わが青春」
...恭々しいうちにも賑やかでうちとけた供まわりを随(したが)えて...
宮本百合子 「あられ笹」
...いつも下向時のやうに賑やかで混んで門松の匂ひがして……そして例の鮭や鱈の子やハイカラが蒸しかへるのである...
室生犀星 「星より來れる者」
...客を呼ぶ女たちの賑やかな声が聞えていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...通夜の席が又賑やかになった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...賑やかな紫色のお嫁さんにならうかと...
横光利一 「火の点いた煙草」
...そこまで出ると、かなり賑やかで、角に大きな乾物(かんぶつ)問屋があった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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