...正(まさ)しく賊烏啼めに違いない...
海野十三 「心臓盗難」
...賊はいつの間にこの様な石膏像を用意することが出来たのであろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...賊がつかまるんだ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...とりこわしの人夫の中に賊の手下(てした)がまじっていたというのですか...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...咄嗟(とっさ)の間(ま)に賊が彼女の急所を刺した為だとも考えることが出来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...賊は一刻も早く千両箱をつみこもうと...
江戸川乱歩 「大金塊」
...殊(こと)にも山賊の父から兇悪(きょうあく)の血を受け...
太宰治 「新釈諸国噺」
...――誰れにもやられたのではない』と相手は息を切らしながら云った――『ただ……ああ!――ああ!』……『――ただおどかされたのか?』と蕎麦売りはすげなく問うた『盗賊(どろぼう)にか?』『盗賊(どろぼう)ではない――盗賊(どろぼう)ではない』とおじけた男は喘ぎながら云った『私は見たのだ……女を見たのだ――濠の縁(ふち)で――その女が私に見せたのだ……ああ! 何を見せたって...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「貉」
...別段に他から賊の入った様子が見えないこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...凶賊黒旋風(こくせんぷう)の手際は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盜賊の言ふ通りに渡してくれと斯う申します」「――」「錢形の親分に來て頂いたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見えない兇賊兩手に兇器ふくめんの兇賊往來にのさばりかへつて木の葉のやうにふるへてゐる奴...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...生烏賊一匹...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...賊と聞いても、怖ろしいどころか、却って懐しく、どうかして、もう一目逢いたいようにすら思うのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...またトが毒酒で群賊を眠らすのと...
南方熊楠 「十二支考」
...賊は、ぎょっとし、劉備の大きな眼の光におどろき、驢は彼の大喝に、蹄(ひづめ)をすくめて止った...
吉川英治 「三国志」
...以前からそこを巣にして威を振るっていた千余のあぶれ者や賊将をことごとく退治してしまいました...
吉川英治 「三国志」
...尊氏が逆賊と決定づけられたのも...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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