...……墓地に植ゑた罌粟の花から絶好の鴉片が得られると云ふのはフアレエルの想像の生んだものであらうか? それとも又上に掲げた支那の俗伝の生んだものであらうか? 僕は勿論どちらとも断言する資格を持つてゐない...
芥川龍之介 「鴉片」
...君はこの国でも市民になる資格を持つてゐる...
芥川龍之介 「河童」
...此等の芸術を産んだ日本の民族も亦この誇を分つべき充分の資格を持つてゐるのである...
阿部次郎 「帰来」
...職業拳闘家たる資格を持つ先生が見つからぬ以上...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あの男はそんな話をする資格を持つてゐるかと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この品評会へ出して審査を受ける資格を持つというそのことが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分は大体供養を受ける資格を持つてゐないではないか...
種田山頭火 「行乞記」
...御門よりも先きに位に即くべき資格を持つてゐられたのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...立場の場合と等しい資格を以て――それ以下の資格を持つ意味に於てでもなくそれ以上ででもなく――語られる(深さ浅さ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それが自然科学的範疇の資格を持つために...
戸坂潤 「技術の哲学」
...存在は範疇の資格を持つことによって組織的に秩序立てられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...単に世界観という資格を持つに止まらず...
戸坂潤 「思想としての文学」
...家の友達たる資格を持つてゐる己だから訪問するのが義務だと云つても好いのである...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...意のままに手術によって治す資格を持つ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...各人は厳格な一個ずつの資格を持つ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それ以上でもそれ以下でも無い資格を持つ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...老人の日に奉られる資格を持つわけになる...
山浦貫一 「老人退場説」
...他に見出せない資格を持つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??