...評者自身がその団体内の一員としての資格で論ずるときにのみ善悪の批評ができるのである...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...ハリーは二重の資格でその方面の戰ひには夢中になるのであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...決して後継者としての唯一の資格ではなかったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...何かほかのことをして遊びましょう」「ヴォルデマール君は、お小姓の資格で、女王様が庭へ駆(か)け出す時、その裳裾(もすそ)を捧持(ほうじ)するでしょうな」と、毒々しい口調でマレーフスキイが一矢(いっし)をむくいた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...またあすこをよく見物する便宜を与えられるような資格でいたのでもありませんでした...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...君は医者の資格で...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...技能とは人間的労働力がもつ一つの資格である...
戸坂潤 「科学論」
...それが反ファッショ的反抗となって現われる以前の資格であった反マルクス主義的意識は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...個人の資格でもいいから中国の出席を希望するという大国の襟度を示しているが...
戸坂潤 「社会時評」
...強制調停の見込みが立たない時は個人の資格で乗り出すかも知れないそうである...
戸坂潤 「社会時評」
...それよりか君の個人の資格で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...大和天誅組には伍長の資格で参加し...
服部之総 「志士と経済」
...そこへ阿賀妻は開拓使貫属の資格でやって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...なにかおおやけの資格でも持っておられるのですかな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...何んという資格で来たら好いでしょう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...ただ義勇兵の資格で彼の指揮下にあるものどもの心をよろこばそうとしたためである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴族たることは一つの立派な資格であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれどもそれは他に依拠するところの資格であり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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