...評者自身がその団体内の一員としての資格で論ずるときにのみ善悪の批評ができるのである...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...階級本能の退化していないことは馬鹿げた迷信を信ずる唯一の資格であるゆえ...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...何かほかのことをして遊びましょう」「ヴォルデマール君は、お小姓の資格で、女王様が庭へ駆(か)け出す時、その裳裾(もすそ)を捧持(ほうじ)するでしょうな」と、毒々しい口調でマレーフスキイが一矢(いっし)をむくいた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...君は医者の資格で...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...技能とは人間的労働力がもつ一つの資格である...
戸坂潤 「科学論」
...先頃迄文芸春秋社の特派員の資格でドイツに渡って通信を書いていたが...
戸坂潤 「社会時評」
...特別な言葉を尊重しシンタックスを変え行をさえ変更することが詩の資格であるか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それよりか君の個人の資格で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...そしてベートーヴェンの代表者だという資格で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...叔父という資格で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...きわめて重要な資格であったのかも知れない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...シンセリチイといふことは best sellers の最高の資格である...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...園芸助手の資格でここへ二...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...たつたひとりの日本人といふだけの資格で...
牧野信一 「私の万年筆」
...そこへDさんが良人としての資格で来ることについてあなたのお感じになる心持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おきえさんはやはり今まで通りの父の妾としての資格で家へ迎えられるらしかった...
矢田津世子 「父」
...誰かがわたしの資格でお店ができればいいけど...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...なにも武芸に強いばかりがお侍の資格ではないじゃありませんか」「世間ではからかう人間が必要なんですよ」と六兵衛はまた溜息をついた...
山本周五郎 「ひとごろし」
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