...公金費消か何かの嫌疑(けんぎ)を受けたダンテはやはり僕等自身のやうに自己弁護を必要としたのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...旦那様の下役のある男が官金費消罪で刑務所へ入れられ自殺したという話をご存じでございましょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...夫に官金費消罪を犯させた土地にまず第一に乗り込んでまいり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...不潔な遊びで費消せずにはいられなかったのだろう...
高見順 「いやな感じ」
...日陰の道ばかり歩いて一生涯を費消する宿命もある...
太宰治 「花吹雪」
...貯金をなし崩(くず)しに費消しているのでは心細いであろうと察して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...土地の郵便局長の公金費消の裁判事件が...
徳田秋声 「縮図」
...もう大分兄の手で費消されたような様子も...
徳田秋声 「爛」
...結婚において――また結婚以外において――費消しきれなかったひそかな情熱を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...公金を費消した疑いがあるという風説もある...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...あまり身心を費消させた生活が...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...悉皆(すっかり)費消し尽して悲惨なる目に遭(あ)い...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...何回も続け様に掛取金を費消したので...
牧野信一 「貧しき日録」
...彼らの儲ける労賃を全部費消してしまい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...菅原孫市がとうとう町長に費消金をはらってもらったという評判だった...
矢田津世子 「凍雲」
...市役所へハキダメの物でも渡すように瞬く間に七十五万円を費消してしまった...
夢野久作 「近世快人伝」
...費消(つか)っても構わない覚悟はきめていた訳だがそれでも多寡(たか)は知れている...
夢野久作 「爆弾太平記」
...上落合の新居に全部を費消す...
吉川英治 「年譜」
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