...出來るだけ多くの時間を小兒等のために費やすのが滿足だと謂ふのだから...
石川啄木 「漂泊」
...旅店その他において毎日費やすところのものをいう...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...多弁を費やすの必要はありますまい...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...なお明治以後の俳句がいかに季題を取り扱おうとしているかということについて簡単に一言を費やすつもりですが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...自然との闘いに力を費やすことが少ないので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...しばらく絵筆をすてて物に親しむ事に多くの時を費やす必要がある...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...それからあちらこちらの往復に電車で費やす時間を利用してともかくも一度読了した...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...もちろん私自身はそれらのことに深い考慮を費やす必要を感じなかった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...費やすべき多量の力をもって来ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここに彼について一言費やすのもむだではあるまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど火薬をむだに費やすことはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...次に地ならし植えつけに費やすべき金高(かなだか)が以外に多い...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一時の造営で費やす費用と...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...人生の盛りをこんなばくちに三年も費やすなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ローマ帝ヴェスパシャヌスは公事に鉅万(きょまん)を費やすを惜しまなんだが...
南方熊楠 「十二支考」
...ムダ金と人工を費やすためのものになつてしまつた...
吉川英治 「折々の記」
...今月はその制限を破ってこの一回分をそれに費やすことにした...
吉川英治 「随筆 新平家」
...果実のないむだな永い時間を費やすことがあります...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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