...その教会および慈善上に費やすところの金...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...且つ随分暑い処に長く時を費やすことは甚(はなは)だご来臨の諸君に対して御気の毒にも存じますから...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...多弁を費やすの必要はありますまい...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...今や一個人の為に時間を多く費やすを惜しめり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...立派な宮殿寺院を建てるに費やす以上の周到な注意をもって細工が施されているということを忘れてはならない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...時間と労力と金とを費やすだけでは十分でない...
寺田寅彦 「教育映画について」
...もちろん私自身はそれらのことに深い考慮を費やす必要を感じなかった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...祖父はそのあわれな老いた微笑を空(むな)しく費やすのみだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...到底長塚君の「土」の爲に是程言辭を費やす事は出來ない理窟だからである...
夏目漱石 「「土」に就て」
...ただ彼はそれに費やす時間と努力とを厭(いと)った...
夏目漱石 「道草」
...残りの秋の日を土の上に費やすべく...
夏目漱石 「明暗」
...津田は腹の中で往復に費やす車夫の時間さえ考えた...
夏目漱石 「明暗」
...設(よし)五分の時間でも空(むだ)に費やすといふことが無い...
三島霜川 「解剖室」
...以前は参拝や祭礼にいかに多銭を費やすも...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...夜が明けると猫を愛撫(あいぶ)するのに時を費やす衛門督であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...説教家は職掌がら準備のために欲するだけの時を費やすことが許されるし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も多くの思慮を費やすべき...
柳田国男 「年中行事覚書」
...無用の翰墨(かんぼく)と貴重の日を費やすようなことは...
吉川英治 「三国志」
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