...ここには多言を費やすことを避けよう...
有島武郎 「想片」
...出來るだけ多くの時間を小兒等のために費やすのが滿足だと謂ふのだから...
石川啄木 「漂泊」
...且つ随分暑い処に長く時を費やすことは甚(はなは)だご来臨の諸君に対して御気の毒にも存じますから...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...なお明治以後の俳句がいかに季題を取り扱おうとしているかということについて簡単に一言を費やすつもりですが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...時間と労力と金とを費やすだけでは十分でない...
寺田寅彦 「教育映画について」
...約一年余の時日を費やす予定で...
寺田寅彦 「話の種」
...それからあちらこちらの往復に電車で費やす時間を利用してともかくも一度読了した...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...無駄(むだ)に言葉を費やすより...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここに彼について一言費やすのもむだではあるまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...到底長塚君の「土」の爲に是程言辭を費やす事は出來ない理窟だからである...
長塚節 「土」
...到底(とうてい)長塚君の「土」の為に是程(これほど)言辞を費やす事は出来ない理窟(りくつ)だからである...
「『土』に就て」
...次に地ならし植えつけに費やすべき金高(かなだか)が以外に多い...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...この事件の捜査に貴重な時間と労力とを費やすは無益であることを信じて...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...人生の盛りをこんなばくちに三年も費やすなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...設(よし)五分の時間でも空(むだ)に費やすといふことが無い...
三島霜川 「解剖室」
...うっかり紙数を費やす恐れがあるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...――あんな者に労を費やすよりは...
吉川英治 「三国志」
...側女の衣装や身のぜいたくに費やす金をもって...
吉川英治 「親鸞」
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