...その上英国皇子お買上げの栄に浴したと大分もてはやしてありました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...お買上げ下さいませんでしょうか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...毎月のお買上げ金二万円也も...
辰野九紫 「青バスの女」
...私の係外の品物でもお名指しでお買上げ下さいますれば...
辰野九紫 「青バスの女」
...谷中村で其所有權を買上げなければならぬが...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...愈々人數が少數になつたから土地收用規則を用ひて賣らぬ奴を買上げる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...なにぶん御贔屓(ごひいき)にお買上げを願いたいもんで……しがねえ三下奴(さんしたやっこ)のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...M氏はさつさと一圓五十錢で其のバスケットを買上げて了ふ...
中島敦 「環礁」
...その上まだ毎日二百万ポンドの割合で買上げを余儀なくされているそうである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...その時も政府の大量買上げで...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...無制限に買上げることは出来ないから...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...天草の特産なる鯨油(げいゆ)を安値に買上げて暴利を貪(むさぼ)り」と物の本に書き伝えてある通り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この一分銀こそは居留地外人から明治政府が買上げた「贋金」であったということを...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...就ては先づ不取敢蒸氣船壹艘御買上げ被成度...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...則 御船御買上げ計にても何となく御武備の御一端に御座候...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...すべて所定の場処へ持って行って政府に買上げて貰う...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...領内の物産はかれらが一手に押え藩の名において不当に安い価格で買上げる...
山本周五郎 「落ち梅記」
...具足師から買上げて...
吉川英治 「私本太平記」
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