...何しろ当夜の賓客は日本の運命を双肩に荷う国家の重臣や朝廷の貴紳ばかりであった...
内田魯庵 「四十年前」
...当時の大官貴紳は今の政友会や憲政会の大臣よりも遥(はるか)に芸術的理解に富んでいた...
内田魯庵 「四十年前」
...各国の貴紳と法王の膝下に近接し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...縣下のどんな高官貴紳をもてなす場合でも...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いかな高貴の人柄というもはずかしくない、ねびととのった姿で、その日は、貴紳、学者、令嬢、夫人の多くのあつまりであったが、優という字のつく下に、美と、雅と、婉(えん)と、いずれの文字をあてはめても似つかわしいのはこの人ばかりであると、わたしの眼は吸いつけられていた...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...文人墨客(ぶんじんぼっかく)に貴紳に...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...世の貴紳の多くは烈女春日局の菩提所として記憶してゐよう...
正岡容 「山の手歳事記」
...インドの貴紳に向い...
南方熊楠 「十二支考」
...公卿貴紳(くげきしん)に親しむふうなので...
吉川英治 「私本太平記」
...馴じみの武器商人や公卿貴紳(きしん)のあいだに...
吉川英治 「私本太平記」
...帝王、貴紳、武門、どこに生れても輪廻(りんね)まぬがれ難い土牢の魔の口がいつも身辺にあったといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...上は月卿雲客(げっけいうんかく)の貴紳(きしん)から...
吉川英治 「新書太閤記」
...京の貴紳(きしん)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝野の貴紳があらゆる盛装を競ッていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...常ならぬ貴紳三人の客の牛車を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いかなる貴紳の第宅でも...
吉川英治 「平の将門」
...法住寺の法殿に貴紳が多く集まると聞いて...
吉川英治 「源頼朝」
...そこで伯爵は土地の貴紳をのこらずその劇場に招待し(したがって座席券は売出されなかった)...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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