...「貴様、何をしているんだ?」...
...「貴様のような奴が優勝するわけないだろう...
...「貴様こそが本当の敵だ!」...
...「貴様、その態度はどうにかならないのか?」...
...「貴様に会えてよかった...
...沢本 なんという智慧(ちえ)のない計略を貴様は考え出したもんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...貴様みたいなものを家(うち)に置くと...
石川啄木 「鳥影」
...「貴様、綾子と話しなんかしたら、本当にこれを食わせるから!」すると他の取りまき連中も言った...
犬田卯 「橋の上」
...「貴様は何者だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...貴様(きさま)が...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...貴様は俺を殺しに来たんだらう...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...また貴様の手を借りてみたいと思うこともあるのだ」といって山崎譲は...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし貴様が途中、穏かならぬ気振(けぶり)でもしようものなら、その瞬間に、そのでぶを二つに斬られてしまうのだ、おどかしではない、事実を言うのだ、よく見て置かっしゃい、あの長いのを――」田山白雲は、改めて柳田平治を、裏返し表返してマドロスに紹介して後、「柳田君、後学のためだ、一つこの男に型を見せてやってくれまいか」「よろしうござる」柳田平治は一方の板の間へしさったかと思うと、そこで電光石火の如く、居合を三本抜いて見せて、四本目に、あたりをちょっと見廻したが、そこに落ち散った黒い焼餅の一つを取ると、縛られたマドロスの頭の上に置き、二三歩踏みしさって、颯(さっ)と一刀を抜いたと見ると、「ワアッ!」マドロスは目がくらんで絶叫したが、マドロスの膝の前に二つになって落ちたのは、マドロスの自身の首ではなくて、今の焼餅でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お前の方は仔細なかろうが、おいらの方はそれじゃ済まねえよ、当然渡すべき人に渡さなけりゃあ、義理が済まねえんだ」「その当然渡すべき人々が我々なんだ、我々の所有物を、我々が受取ろうというのだから、これより以上の当然はなかろう」「だから言わねえこっちゃあねえ、お前さんたちが、当然受取るべき本人なら、本人のような証拠を見せてくれと言ってるおいらの理窟がわからねえのかい」「証拠というて、貴様に受取を出すべき筋はない、どだい、貴様は誰に渡すつもりで、その金袋を持って来たのだ、貴様は、さいぜんから、渡すべき人に渡すと言っているが、その渡すべき人というのは、いったい誰だ」「うむ、そりゃあな……」と言って、さしもの米友が、ここで少し口籠(くちごも)ったのは、当然の所有者に渡してやるべきつもりで、ここまで持って来たには相違ないが、その、当然の当然とすべき本人が何者であるかは、御当人にもわかっていないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「貴様(きさま)が笑うときの顔はまるで猿(さる)のようだ...
新渡戸稲造 「自警録」
...勇の次男坊気質を助長させながら「長男の貴様」にまた食い下ろうとする狡い性根もいくらか癒るだろうし...
「小祝の一家」
...別の男 何を言うかっ、俺が憲兵だと知ってそんなこと言うのか、貴様!(ビシッ、バタッと殴りつける...
三好十郎 「樹氷」
...貴様達に何がわかるといった調子で聞かず...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...貴様も矢張り紅木大臣のような眼に会いたいのか」と忽(たちま)ち王は最前のような恐ろしい顔に変りました...
夢野久作 「白髪小僧」
...板のハゼている所だけ見つけて繕(つくろ)っています」「だから貴様は...
吉川英治 「新書太閤記」
...「貴様、それを本気でいうのか」「いうとも...
吉川英治 「親鸞」
...こっちへ寄れ、こっちへ」そして、「お里、熱(あつ)い酒(の)を、そ云ってくれ」二「どうしたい! 庄次郎」というような調子で、榊原は、その後のことを訊ねもし、また話しもして、「もう、貴様には、匙(さじ)を投げたから、俺は意見を云わんよ...
吉川英治 「松のや露八」
...……だが、人間の衰凋(すいちょう)は、その人間にはわからないのが世の常かもしれん」「だ、だまれッ、貴様は、きょうの試合に対して、吉岡家へ、ケチをつけに来たのだな」「人の好意すら、素直に受け取れなくなるということが、そもそも、衰運の人間のもつ根性だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??