...「貴様、何をしているんだ?」...   
...「貴様のような奴が優勝するわけないだろう...   
...「貴様こそが本当の敵だ!」...   
...「貴様、その態度はどうにかならないのか?」...   
...「貴様に会えてよかった...   
...」「貴様が白状するまでは離さない...   
芥川龍之介  「素戔嗚尊」 
...己は幾度も短刀を懐(ふところ)にして貴様の邸のまわりをうろついた...   
江戸川乱歩  「一寸法師」 
...ゴリラ! 貴様だったナ」蘭堂は両手を拡げて鉄砲玉に組みつこうとした...   
江戸川乱歩  「恐怖王」 
......   
橘外男  「陰獣トリステサ」 
...(貴様なんかに殺されてたまるか...   
田中貢太郎  「黒い蝶」 
...貴様ノ顔ハ見ルノモ癪ダカラ...   
谷崎潤一郎  「瘋癲老人日記」 
...そういう時に貴様らは...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...これ貴様も、苗字帯刀(みょうじたいとう)許されの家に生れた男ではないか、泣面(なきづら)かかずと潔(いさぎよ)く申し上げてしまえ」「知らぬことは申し上げられませぬ、存ぜぬことは……あ痛ッ」「これこれ望月、僅か三千両の金のために貴様がこうして窮命(きゅうめい)を受けるばかりではなく、あの八幡村から来た貴様の花嫁も追ってこんな目に会うのだぞよ」「ええ、あの女房が?」「知れたこと、亭主を責めていけなければ女房にかかる、それでわからなければ親へかかる...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...それでは貴様に知恵をつけてやろう...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...いったい、貴様たち、断わりもなく他人の室へ闖入(ちんにゅう)して、その物のいいザマは何だ」と言いながら、箸をおいて火箸を取ると、鍋の下にカンカンおこっている堅炭の火を一つハサんで、いきなり、それを一番前へ乗り出していた膝ッ小僧へ、ジリリと押ッつけたものだから、「あつ、つ、つつ……!」その奴(やっこ)さんが、ハネ上って熱がりました...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...それだから貴様はオタンチン・パレオロガスだと云うんだ」「何ですって」「オタンチン・パレオロガスだよ」「何ですそのオタンチン・パレオロガスって云うのは」「何でもいい...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...東京へ行つてゐれば貴様の顔で他人様を訪ねることもあらう...   
牧野信一  「祖母の教訓」 
...「開けろ! 開けろ! 貴様達の知らない...   
牧野信一  「夏ちかきころ」 
...そのためヒョイと眼を開いた仙太郎、畜生っ! と叫んで両足で水木を蹴倒す)仙太 (手負いの体をもがきながら、刀を抜いて二人を防ぎつつ狂ったように叫ぶ)畜生っ! ひ、ひ、人をだましやがって! き、貴様達それでも男かっ! それでも士かっ! い、いいや、そ、それが士だ! だましたな! だましたな! 犬畜生っ! い、い、命が惜しいと、だ、だ、誰が言ったんだ! そ、それを、い、い、いまさら、だましやがって! き、貴様達士なんぞ、人間じゃねえ、に、人間じゃねえ!水木 黙れ! 黙らぬか! 加多っ! (抜刀、斬り下ろす)加多 (これも抜刀するが、斬り下ろしかねながら)仙太、どうか死んでくれ!仙太 (刀を振廻すが、手負いのため、相手には届かぬ、喚く)し、し、死んでくれと? 畜生! 死にたくねえと誰が言ったっ! 皆で一緒にと、あれほど言った、うぬ等の舌の根がまだ乾かねえのに! い、い、い、や、こんな、こんな、こんな目にあっては、死に、たくねえ...   
三好十郎  「斬られの仙太」 
...貴様は……」正吉は畳に伏したまま体を弓のように曲げた...   
山本周五郎  「お美津簪」 
...事もあろうに芝居見に行くとは非国民の行為だ……国賊の所業だ……民衆の敵とは貴様の事だ……行くなら行って見い……打ち殺してくれるから」と罵(ののし)ったらどうであろう...   
夢野久作  「街頭から見た新東京の裏面」 
...貴様などの眼には...   
吉川英治  「平の将門」 
...とても貴様に金を払う気はしない...   
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」 
便利!手書き漢字入力検索