...三柱の貴子(うづみこ)を得たり」と詔りたまひて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...実子(じつこ)と扶貴子(ふきこ)が...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...これだけひき離しておけば、絶対大丈夫と思ったのが、油断だったのね……そうなると、ジョーゼットまがいの、悪く新しがった薄っぺらなところ、浮きあがったようなレモンの色合のわざとらしさが、悲しいほど嫌味で、こちらは泣きだしたいくらいになっているのに、志貴子のやつ、わざわざ手で触ってみて、「まあま、これ中村だっか...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...志貴子さんが死んだことにでもすれば...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...ひとのことはどうでもいいとして、ひょっくりどこかで出逢いでもしたら、死ぬほど嫌っている木津さんに、またうるさく追いかけまわされることになるでしょう」と、まア説いてきかせると、志貴子のやつ、含み笑いをして、じつは昨夜、木津さんに見つかってしまったらしいというじゃありませんの……お話中……お話中ですよ……あたしのおどろきっちゃなかったわ...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...志貴子ぐらい釣りだすぐらい...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...すると志貴子は、シナシナとしながら木津さんの前へ行って、「木津さんとちがいますか...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...どうかしら」志貴子は...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...大阪から久能志貴子がやってきたの...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...骨身にしむほど、ぎゅっという目に逢わしてやろうと思うんだけど、久しく不通だったもんだから、志貴子、どんな生活をしているのか、正体がわからない...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...志貴子は困ったような顔でもするどころか...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...志貴子ぐらいに、いい気になられて、だまってひっこむわけにはいかないでしょう...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...志貴子をまごつかせようというのは...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...志貴子をつけまわすにきまっている...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...志貴子がいきなりあたしのそばへ来て...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...すると志貴子はシナシナしながら木津さんの前へ行って...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...おさえつけておいて嘘の皮をひンむいて見せないと、木津さんなんてひとは、どんな化かされかたをするか知れたもんじゃないから、二人に追いついて、「ちょいと志貴子さん」と声をかけると、志貴子のやつ、びっくりしたような顔もしないで、「うち、志津子……まちがわんといとうわ」とすらりと受流したものなの...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
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