...貴公子のところへ毎晩...
太宰治 「富嶽百景」
...どこか貴公子然たるところのある男であった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...向うより勢いよく馳せ来る馬車の上に端坐せるは瀟洒(しょうしゃ)たる白面の貴公子...
寺田寅彦 「半日ある記」
...同時にあの貴公子風の情熱詩人と葉子との...
徳田秋声 「仮装人物」
...その後でよろしい」弱冠なる貴公子が取って動かない気象のほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...この我儘(わがまま)貴公子の申し出でを...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴公子然たるハルトマンに対してハイデッゲルは全くの田舎者です...
三木清 「消息一通」
...内親王腹のは今蔵人(くろうど)少将であって年少の美しい貴公子であるのを左右大臣の仲はよくないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴公子たちはあきれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...品のよい貴公子らしい行為である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...温は貴公子連と遊んではいるが...
森鴎外 「魚玄機」
...血眼(ちまなこ)で疾駆しているひとりの貴公子がある...
吉川英治 「江戸三国志」
...弱々しい貴公子が...
吉川英治 「三国志」
...まことに魏帝の従兄弟(いとこ)たる貴公子的な風采をもって...
吉川英治 「三国志」
...街の人々もこの悪貴公子の群れを“花花猟人(おんなかりゅうど)”などと称していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼の温容な貴公子風は...
吉川英治 「源頼朝」
...五人の貴公子がいかに失敗したかが物語られる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...五人の貴公子が失敗した後に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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