...和蘭陀(オランダ)の貴公子の...
泉鏡花 「印度更紗」
...多分に有する権力ありて馬鹿なる一貴公子を想像しみよ...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...ある王子とシビという貴公子の物語として傳承されたのが原形であろう...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...どこか貴公子然たるところのある男であった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...女たちが此の人質の貴公子に儀礼を拂った時...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...年若(としわか)き貴公子(きこうし)パリス(下人(げにん)一人(にん)從(つ)いて)出(で)る...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...金釦の貴公子らしい兄弟の少年が庭下駄をはいて...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...能(よ)く貴公子と仕女(しじょ)との遊興を描けるものとなさんか...
永井荷風 「江戸芸術論」
...否や」貴公子は再び慷慨に落ちた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度(ひとた)びこれを握るときは人目を眩(くらま)せしむるに足る目勇(めざま)しき働きをなすものなりかく漆桶(しっとう)を抜くがごとく自転悟を開きたる余は今例の監督官及びその友なる貴公子某伯爵と共に(くつわ)を連(つら)ねて「クラパムコンモン」を横ぎり鉄道馬車の通う大通りへ曲らんとするところだと思いたまえ...
夏目漱石 「自転車日記」
...其中(なか)には伯爵とか子爵とかいふ貴公子も交(まじ)つてゐた...
夏目漱石 「それから」
...イギリスの貴公子たちの一隊がフランスに押し渡って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白面の貴公子、秋冷の林中に夜をあかしかねて、如何ばかり長嘆したらうと思ふとあはれである...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...弱々しい貴公子が...
吉川英治 「三国志」
...一きわ目につく貴公子は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...街の人々もこの悪貴公子の群れを“花花猟人(おんなかりゅうど)”などと称していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...貴公子風の文化人が多い...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そこでこの貴公子はさかんに六条柳町へ通ってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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