...反って人の好さそうな貴公子にさえ見えるのだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...やっぱり貴公子らしいなつかしい品位がございました...
太宰治 「鉄面皮」
...六の貴公子然たる読書生...
田中貢太郎 「涼亭」
...われ/\は富貴と権勢と美貌と若さとに恵まれた驕慢(きょうまん)な貴公子を...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...すっかり面食ってしまっている兵馬をとらえて、この貴公子は、「さあ、わしが屋敷へ行こう...
中里介山 「大菩薩峠」
...この貴公子に拉(らっ)せられた兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴公子は、さっさと奥へ通って、自分の居間と覚しいところの一室に座を占め、兵馬を坐らせて、涼風を煽って、汗ばんだ肌を押しくつろぎ、「そなた、もう食事は済みましたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...氣まぐれで我が儘だつた白面の貴公子が...
中島敦 「盈虚」
...その中には伯爵(はくしゃく)とか子爵とかいう貴公子も交っていた...
夏目漱石 「それから」
...くだんの貴公子先生もポルタワからやつて来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...また古インドに自撰(スワヤムヴヤラ)とて多くの貴公子を集め饗応した後王女をしてその間を歩かせ...
南方熊楠 「十二支考」
...手づかいとかに貴公子の舞はよいところがある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだ成っていない貴公子たちの懸想(けそう)ぶりをたんと拝見しよう」と源氏が言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弱々しい貴公子が...
吉川英治 「三国志」
...これまたいやに貴公子ぶッた官僚臭の男で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...上布の小袖を着ている貴公子然たる若侍だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...貴公子の香りがある...
吉川英治 「源頼朝」
...そこでこの貴公子はさかんに六条柳町へ通ってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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