...貴公子の顔に似た顔をしています...
太宰治 「トカトントン」
...貴公子のはうで泳いで来ればいいのに...
太宰治 「富嶽百景」
...その貴公子は「ちょうどピータア位の身丈(せい)恰好(かっこう)であった」とも話した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...金釦の貴公子らしい兄弟の少年が庭下駄をはいて...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...この我儘(わがまま)貴公子の申し出でを...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて兵馬はこの貴公子に引き立てられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この貴公子の尊大な言語挙動が...
中里介山 「大菩薩峠」
...気まぐれで我が儘だった白面の貴公子が...
中島敦 「盈虚」
...其中(なか)には伯爵とか子爵とかいふ貴公子も交(まじ)つてゐた...
夏目漱石 「それから」
...どこかの貴公子のような...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その下を往来するハイカラな貴公子たちに心ちのいい樹蔭をつくっていたこともあったのだそうだけれど...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...お二方のような貴公子にはまして対象になる女があるものですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴公子でおありになっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...温は貴公子連と遊んではいるが...
森鴎外 「魚玄機」
...春浪君もまた一見貴公子然とした体躯の中に烈々たる気魄を蔵してゐて...
吉井勇 「青春回顧」
...ひとつの鞍(くら)にのった少年の貴公子(きこうし)と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...頼朝の貴公子的な人品にも心を寄せていたがまた...
吉川英治 「源頼朝」
...見るところ三十ぐらいな貴公子だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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