...すっかり面食ってしまっている兵馬をとらえて、この貴公子は、「さあ、わしが屋敷へ行こう...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴公先刻いわれた「おれの藩が」の雄なるものでなければ幸いというもの...
三好十郎 「斬られの仙太」
...貴公にはたしか娘ごが居たはず...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...内親王腹のは今蔵人(くろうど)少将であって年少の美しい貴公子であるのを左右大臣の仲はよくないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴公子たちが恋の対象にするほどにも私はかしずいてみせる」源氏の言葉を聞いていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは貴公の意見だな」「これが拙者の悪い癖かも知れぬ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...ほかならぬ貴公(あんた)達に監視してもらわねばならぬ...
夢野久作 「近世快人伝」
...貴公らは、君意にたいして不平を鳴らすか」「いやその君意を晦(くろ)うし、いたずらに無事を祈って、弱音を吐きならべたものこそ、老臣の一部にちがいない...
吉川英治 「上杉謙信」
...さあといえば、それというのが、貴公の性質だが、偉丈夫たる者はよろしくもっと沈重な態度であって欲しいなあ」せっかく、一刻もはやくよろこんでもらおうと思ってきたのに、案外、雲長が気のない返辞なので、「ははあ...
吉川英治 「三国志」
...貴公という人間を見せたら...
吉川英治 「三国志」
...そして再び貴公が都に帰って...
吉川英治 「私本太平記」
...貴公か」「貴公かもないものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……だんだん伺ってみれば、貴公とは、以前の同僚のようなものだが、もしや御辺(ごへん)は、あだ名を“青面獣(せいめんじゅう)”と呼ばれていた楊志(ようし)殿ではないのか」「おお、いかにも手前はその、青面獣楊志だが、林師範ともいわれたお方が、どうしてかかるところに居られるのか」「ま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...隙を見て、外へひっぱり出すから、貴公は、そのまま坐っていてくれ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...貴公がおれの友だというならば」「その態度は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...貴公の名は、疾(と)く承(うけたまわ)っていたが、当御城下にお住いとは、それで、初めて知ったのでござる」と、話しだした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...貴公の落度ではない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そら、え? やっぱり算法は争われぬものじゃね? 証明はかくの通り明かじゃて』彼はルパンが急いで隠れた窓掛(カーテン)のひだの所を軽く叩きながら、『貴公、こんな所に居ると息がつまるよ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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