...吾友なる貴公子何等の快事ぞ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それは貴公がいぼのついた腕輪をしているので袖のところがふくらんでいたからじゃ」「畜生」とフランボーは叫んだ「何だってお前は腕輪のことなんか知ってやがるんだ?」「おお御存知の通りのお仲間からじゃ」とブラウンは意味もなく眉をうごかして言った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...瀟洒(しょうしゃ)たる貴公子であるこの人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずれともわかりませぬ」「ははあ……」今や局面の定まるところに一石を下ろした貴公子は...
中里介山 「大菩薩峠」
...否や」貴公子は再び慷慨に落ちた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度(ひとた)びこれを握るときは人目を眩(くらま)せしむるに足る目勇(めざま)しき働きをなすものなりかく漆桶(しっとう)を抜くがごとく自転悟を開きたる余は今例の監督官及びその友なる貴公子某伯爵と共に(くつわ)を連(つら)ねて「クラパムコンモン」を横ぎり鉄道馬車の通う大通りへ曲らんとするところだと思いたまえ...
夏目漱石 「自転車日記」
...其中(なか)には伯爵とか子爵とかいふ貴公子も交(まじ)つてゐた...
夏目漱石 「それから」
...覚えたか」「何? 貴公が万田龍之助」「いかにも」五十日月代...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...貴公の備前物(びぜんもの)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...てもなく陪審員か裁判官と見紛ふほどの貴公子であつたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...楽音の中にいながら二人の貴公子はあの荒れ邸の琴の音を思い出していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この二人のすぐれた貴公子に準じて見るほどの人もない世の中ではしかたがないと考えられるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴公子らしくはなく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...貴公の態度は人をばかにしている...
山本周五郎 「新潮記」
...貴公の来るのを待ちぬいておる」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...たいへん粋(すい)な貴公子だと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...貴公たちと同じつもりでいるのだから』蔭の者『よせっ』蔑(さげす)むように――『郡兵衛...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「――貴公、わしが河へ突き落されたのを知っていたなら、なぜ、衣類を取りに行くよりも、郁次郎めを先に追いかけなかったのだ」「はっ……」と、加山は暗涙をのんでうな垂れた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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