...平門の貴公子が琵琶を抱いて落花に対するを望める時...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...貴公がついて来るというのか...
海野十三 「蠅男」
...大遠征軍、貴公子の御大将、艱苦、希望、大見得――そのすべてがついに、むなしい屈辱と、無限に中途半端な睨み合いの底に沈み――つまり、瓢箪鯰の、チロオヌ一流の勝利へと、まるめこまれたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...貴公は木場(きば)の白猿子(はくえんし)では御座らぬか...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...この道は貴公らの迷うべき道じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...卵殻もどきの貴公子の微笑と遅鈍な子供の白血球とは...
中原中也 「在りし日の歌」
...この貴公子を取り散らした自身の部屋へ置いて行くことを済まなく思いながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若き貴公子に向って長々とこれを語ること...
柳田国男 「雪国の春」
...「貴公はかなり秀才なくせをして...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...「貴公が知らなくて誰が知っているんだ」「母だ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...貴公たち将来のある青年へだ...
吉川英治 「三国志」
...「貴公は今どこに何をしておられるのですか...
吉川英治 「三国志」
...――これは貴公の失敗を償(つぐな)い...
吉川英治 「三国志」
...見らるる通り塗籠(ぬりごめ)の一間(ひとま)、外にお声のもれることもない」「うむ……」近藤と、うなずきあわせて、「ほかではないが、新大納言の君の御発意(ごほつい)で、この月十三日ごろ鹿(しし)ヶ谷(たに)俊寛僧都(しゅんかんそうず)の庵(いおり)に、同気の輩(ともがら)がうち集(つど)うて、何かと、お談じ申したいとのことであるが、貴公にも、枉(ま)げてもご出席あらるるようにとのお伝えでござる...
吉川英治 「親鸞」
...ただ貴公が、大度量を以て、この将門に、まかせるといってもらえれば――だが」「おまかせしてもよい...
吉川英治 「平の将門」
...貴公の名は、疾(と)く承(うけたまわ)っていたが、当御城下にお住いとは、それで、初めて知ったのでござる」と、話しだした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...貴公はやはり警視庁の御役人じゃろう? まあまあ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...五人の貴公子が失敗した後に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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