...僕これを得記さざるも貴兄これを用い給わばこれもめでたき事なり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...昨年の今頃にありては貴兄と鳴雪翁との気焔(きえん)あたるべからざるものありしやに覚え候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...貴兄の幸福な結婚を望んでいる事に於いては人後に落ちないつもりだ...
太宰治 「佳日」
...貴兄が小生の友情を信じて寄せた申越しに対し重ね重ねすまない...
太宰治 「虚構の春」
...貴兄にとってはあれが力作かも知れませんが...
太宰治 「二十世紀旗手」
...「貴兄にくらべると...
田畑修一郎 「石ころ路」
...まこと貴兄の云はるゝ通りわれ等は哀むべき思想上の追放者に御座候...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...なにしろ貴兄が特異で在ることと...
中原中也 「高橋新吉論」
...貴兄の教えらるる如く...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...例を引いて見なければ貴兄に納得していただけないかと思ふので...
堀辰雄 「春日遲々」
...貴兄の眼前で働かせて見せようか――などと吹聴したが...
牧野信一 「痴酔記」
...生の弥次馬連なるか否かは貴兄は御承知の事と存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...貴兄の御宿所を知ることができたのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...男子として男子たる貴兄に語りました...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...貴兄の能く娘に注がれた愛情が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...只々貴兄久々東京を御覧無之故...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...兄貴兄貴といっているところから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――これはぜひ貴兄の再度の巡礼を待ちます...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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