...貴下はまるッきり私たちと考えが反対(あべこべ)だわ...
泉鏡花 「婦系図」
...貴下(あなた)は酷(ひど)いわ...
泉鏡花 「婦系図」
...貴下は無力だ」「なぜ斬らないのか...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ね、走り去ったんでしょう?」すると喬介は笑いながら、「何故貴下は、いつまでもそんな風に解釈したがるんですかほら、これを御覧なさい...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...』『だが何(なん)の爲(ため)に貴下(あなた)は私(わたし)を這麼(こんな)ところに入(い)れて置(お)くのです?』『其(そ)れは貴君(あなた)が病人(びやうにん)だからです...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...貴下は、失礼ながら、理窟をちっとも知らない...
太宰治 「恥」
...貴下に女の読者がひとりも無いのは...
太宰治 「恥」
...貴下は御自分の貧寒の事や...
太宰治 「恥」
...義妹のことにつき是非とも貴下に聞いて戴(いただ)いて御考慮を願いたいことがあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...飛んで上ってきて「貴下...
直木三十五 「死までを語る」
...貴下の生活も次第に統整のしやうがあり始めようといふもの...
中原中也 「感情喪失時代」
...この皿を貴下の優秀な蒐集の一部に加えるのが最も適当だと思われる...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...……ですから貴下(あなた)に雇って頂いてお宅に住まわせて頂きたいと思って来たのです……」そう云ううちに少年の両眼に涙が一ぱいに滲み出た...
夢野久作 「暗黒公使」
...――ついてはまた、貴下の軍は、これより何処へ参らるるか...
吉川英治 「三国志」
...借問(しゃもん)す、貴下は、貴下の主家が衰えたら、曹操のように、たちまち主君の孫権をないがしろになされるか」五呉郡の陸績(りくせき)、字(あざな)は公紀(こうき)...
吉川英治 「三国志」
...「余は西に向って航せんとする貴下の意図を賞讃する...
和辻哲郎 「鎖国」
...「もし貴下が八日間この地に留まられるならば...
和辻哲郎 「鎖国」
...貴下は内裏・将軍・信長などに背反してもキリスト教を庇護せんとするのであるか...
和辻哲郎 「鎖国」
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