...しかし仏教の貴ぶべき所は仏の理想だということが分ってみると...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...即ち「床うつり」を第一に貴ぶ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...要するに氏は一種の獨善主義者にして名節を貴ぶの君子人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...要するに氏は一種の独善主義者にして名節を貴ぶの君子人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...支那人がよく申します遠物を貴ぶといふことになりました...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...他人の力を借りるのでは貴ぶに足らぬと云つて居るが...
原勝郎 「鞦韆考」
...即ち世間に學術を貴ぶの氣風なし...
福沢諭吉 「帝室論」
...日々この四老に会してわずかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげし酒を酌(く)みて談笑し句を得ることはもっぱら不用意を貴ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...これより洋画を貴ぶ...
正岡子規 「病牀譫語」
...例へば着物の縞などは殊(こと)に細かきを貴ぶ人多く...
正岡子規 「病牀六尺」
...曼陀羅といふものは元(も)と婆羅門(バラモン)のもので仏教ではこれを貴ぶべきいはれはないものである...
正岡子規 「病牀六尺」
...近年君の画を見るにややその嗜好を変じ今日にては必ずしもパノラマ的全景をのみ喜ぶ者には非るべけれどなほややもすれば広袤(こうぼう)の大なる場所を貴ぶの癖なきに非ず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...威骨(ウェイクツ)とて虎の肩に浮き居る小さき骨で佩(おび)れば威を増すとてインドでも貴ぶ(『日本及日本人』新年号(大正三年)二三三頁を見よ)...
南方熊楠 「十二支考」
...礼は功に報るを貴ぶ...
南方熊楠 「十二支考」
...仏教は因果輪廻(りんね)を説き慈愛を貴ぶ故...
南方熊楠 「十二支考」
...子曰く、国を為(おさ)むるには礼を以てし、(礼は譲を貴ぶ、而(しこ)うして)その言譲ならず、是の故に之を哂えり...
和辻哲郎 「孔子」
...そうしてこの俗人の世界にもまた貴ぶべき真人のあることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...外相をもって人を貴ぶ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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