...貴ぶべき示唆を受けることは出来ない...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...厚重(こうちよう)を貴ぶ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...予は過去一切の経験を貴ぶ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...智者は機に投ずるを貴ぶ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大隈伯の思想は經驗より結撰し來る故に其の開展するや歸納法の形式を具ふ伊藤侯の思想は讀書より結撰し來る故に其の開展するや演繹法の形式を具ふ大隈伯固より讀書を嗜む然れども抽象的理論よりも寧ろ具象的事實を貴ぶ伊藤侯固より經驗を非認せざる可し然れども侯の得意とする所は寧ろ學理に在りて事實に存せじ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...支那人がよく申します遠物を貴ぶといふことになりました...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...国民のために貴き国法を取り扱うがゆえにこれを貴ぶのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一身の私徳において恵与の心はもっとも貴ぶべく最も好(よ)みすべきものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世間にも次第に学問を貴ぶの風を成して...
福沢諭吉 「学問の独立」
...これを救わんとするの議論は誠に貴ぶべしといえども...
福沢諭吉 「教育の事」
...日本の帝室は學術を重んじ學士を貴ぶとの名聲を發揚するに足る可し...
福沢諭吉 「帝室論」
...即ち世間に學術を貴ぶの氣風なし...
福沢諭吉 「帝室論」
...東京の料理はひたすらに砂糖的甘味の強きを貴ぶ...
正岡子規 「病牀六尺」
...近年君の画を見るにややその嗜好を変じ今日にては必ずしもパノラマ的全景をのみ喜ぶ者には非るべけれどなほややもすれば広袤(こうぼう)の大なる場所を貴ぶの癖なきに非ず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それに市民的秩序を貴ぶこの人たちのいうことは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...単純化を貴ぶ精神が無くして...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...リチャード・バートンはアラビア人が小唇の黒きを貴ぶ由をいった(一八九四年版『千一夜譚』注)...
南方熊楠 「十二支考」
...外相をもって人を貴ぶ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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