...即ち「床うつり」を第一に貴ぶ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...予は過去一切の経験を貴ぶ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...率意の書法は生を貴ぶ...
内藤湖南 「北派の書論」
...自由の人におけるその貴ぶべきことけだしかくの如し...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...幸か不幸か系図を貴ぶ国柄で...
中里介山 「大菩薩峠」
...最も貴ぶべき青年時代の理想世界を動かすものは思想である...
新渡戸稲造 「自警録」
...「開化の人は清潔を貴ぶの風あれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世間にも次第に学問を貴ぶの風を成して...
福沢諭吉 「学問の独立」
...日々この四老に会してわづかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげし酒を酌(くみ)て談笑し句を得ることは専(もっぱら)不用意を貴ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...況(いわんや)詩と俳諧と何の遠しとする事あらんや(略)(略)詩に李杜を貴ぶに論なし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...これより洋画を貴ぶ...
正岡子規 「病牀譫語」
...東京の料理はひたすらに砂糖的甘味の強きを貴ぶ...
正岡子規 「病牀六尺」
...それに市民的秩序を貴ぶこの人たちのいうことは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...単純化を貴ぶ精神が無くして...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...威骨(ウェイクツ)とて虎の肩に浮き居る小さき骨で佩(おび)れば威を増すとてインドでも貴ぶ(『日本及日本人』新年号(大正三年)二三三頁を見よ)...
南方熊楠 「十二支考」
...リチャード・バートンはアラビア人が小唇の黒きを貴ぶ由をいった(一八九四年版『千一夜譚』注)...
南方熊楠 「十二支考」
...前年その近傍の漁夫が命より貴ぶ夷子(えびす)社を合併せしより...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...外相をもって人を貴ぶ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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