...親の與へ得る贈物のうちで最も貴いものと高く買つてゐます...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...白玉のようにうるわしいあなたの貴いお姿(すがた)を...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...生かされつつある貴い存在(もの)なのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それは嘉七の貴い秘密のひとつになった...
太宰治 「姥捨」
...これが貴いのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...おまへの貴い義務でもないのか...
太宰治 「火の鳥」
...飽く迄(まで)も生娘の純真さを保っておられるのは寔に貴いことである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女は三列目に腰をおろしたが、グーロフはその姿を一目みた瞬間ぎゅっと心臓がしめつけられて、現在自分にとって世界じゅうにこれほど近しい、これほど貴い、これほど大切な人はないのだということを、はっきり覚(さと)ったのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...書物が貴いとか舊記が大事だといふやうな事にはお構ひなく...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...後にはいろ/\の貴い材料で作り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに黄金の汗のように貴いものだと申すことでございます」「この人もそれが好きだったわけか」「伯次さんと来ては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の朝鮮征伐の砌(みぎり)これは名産の薬用人参で候(そろ)と朝鮮人に騙されそれを真に受けてこれこそ貴い朝鮮人参だと信じて携え帰ったものらしい...
牧野富太郎 「植物記」
...しんから美しく貴い姿に見える...
三好十郎 「ゴッホについて」
...そんな貴いものはあちらこちらにあるものではなかった...
室生犀星 「津の国人」
...彼がああいう貴い・適切な・書物を選び出して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴い術をもって潮を呼んで下されたといっていますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...この珍らしいお目見得の式を見に来ていた国々の貴い人々は...
夢野久作 「白髪小僧」
...しかし身命を放擲して野獣の餓えを充たした仏の心情は、無限に深く貴い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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