...これが貴いのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...貴い憧(あこが)れの的でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...娘の手が如何にも貴いものであるかのように...
豊島与志雄 「母親」
...それらの貴い先輩の犠牲のおかげで...
永井隆 「この子を残して」
...この経験も私には得がたい貴いものであったが...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...近いうちに破壊しなければならない貴い宝物を...
夏目漱石 「明暗」
...そして殉教と云ふ貴い犧牲の心の陰がふと私の頭の中を掠めて行つた...
「修道院の秋」
...貴い涙でぐっしょり濡れてしまいましたが...
野村胡堂 「眠り人形」
...同じように貴いものがあるのですが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...何かなよやかな貴いものを意味しているように思われる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...これ程の貴いお客を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...むしろ大胆・武勇・寛大・節度および何物をも恐れない度胸に関して貴い教訓を学ばせたのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はその祖国を自由にするという最も貴い善行のためにすら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この世に真に貴いものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...貧乏は貴いと思った...
山本周五郎 「青べか日記」
...この珍らしいお目見得の式を見に来ていた国々の貴い人々は...
夢野久作 「白髪小僧」
...人間の手で造った偶像よりははるかに貴い生が充ちわたっている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...」かくのごとく貴い比丘尼をさえも入るべからずという道場を見ると...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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