...頭痛がしてならないから、十畳の真中(まんなか)へ一人で寝て見たいの、なんのッて、都合をするのに、貴下は、素通りさえしないじゃありませんか...
泉鏡花 「婦系図」
...貴様に惚(ほ)れてゐる李花の家だぞ...
泉鏡花 「海城発電」
...小生は貴下二三若しくは四五六七人にて充分なることを信ぜり」正造は急に思いだしたように(山本栄四郎君によろしく)と書きこんだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ソンナヲ云ウ貴様コソアプレダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...去年は兄貴(あにき)が抽籤で免(のが)れたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...貴様は」芹沢は皮肉な言葉で...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄貴」がんりきからこの動議を提出されると...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴夫(あなた)が構い付けて御遣(おや)りなさらないからです」「己(おれ)を構い付けなくさせたものは...
夏目漱石 「道草」
...よほどの貴重品と思いこんで故意にまといついたりして...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...――そんなに、貴方は、おせいさんがなつかしいのかしら……...
林芙美子 「浮雲」
...貴様は聞くしかない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...だが直ぐに気持を取り直して、話頭を転じさせるやうに、「貴様の子、俺の孫には、何といふ名前をつけようかね...
牧野信一 「父を売る子」
...「おや、大塚、貴樣も寢たか...
牧野信一 「緑の軍港」
...死生富貴任天命...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...貴様は気が利いとるのう...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...なおいろいろ貴公について...
吉川英治 「三国志」
...貴殿(きでん)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...銀通貨をその造幣価値にまで恢復することによって銀貨は騰貴するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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