...胡瓜と玉葱とを貰うて戻る...
種田山頭火 「行乞記」
...姉と妹とが銭湯へ出かけた留守の独り居が徒然なので節句にとゝのえたと云う雛人形を見せて貰うことにした...
富田木歩 「小さな旅」
...本人に持ち帰って貰うわけにはゆかず...
豊島与志雄 「絶縁体」
...書物はすぐに野村から送って貰うことにした...
豊島与志雄 「反抗」
...おれは叔父さんの金時計を貰う約束があるんだよ」「叔父さんの?」と軽く聞き返して...
夏目漱石 「虞美人草」
...此機会に君を紹介してひと肌脱いで貰うことにして置き度い」「僕でも役に立つような事があるか知ら」二人はそのまま口を緘(つぐ)んで...
野村胡堂 「女記者の役割」
...神楽坂の床屋さんで水をのませて貰う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ええ人から貰うたもの」などと...
火野葦平 「花と龍」
...例えば家の相続男子に嫁を貰うか...
福沢諭吉 「新女大学」
...まだ島田へは申さないのですが(実現しないとすまないから)達治さんがお嫁を貰うとあのお家では狭いの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょいちょいしたことで手伝って貰うとしても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すぐお茶を入れますから――柴田 お茶はお茶で貰うとして...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...一文だって貰うつもりはないけれど...
山本周五郎 「追いついた夢」
...……これから茶や生花をならって貰うんだな...
山本周五郎 「追いついた夢」
...それじゃあ貰うか」「遠慮することはなくってよ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...木賃宿から味噌を一皿貰うて来ました...
夢野久作 「近世快人伝」
...俺みたいな奴の娘を名門の息子が貰う訳に行かないというので...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...――秀吉からも一槍を貰うたそうだが...
吉川英治 「新書太閤記」
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