...彼の話によると、保険というような制度は無いが、商人達は平均七年に一度焼け出されることに計算し、この災難を心に置いて、毎年金を貯える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...子を作り、財を貯え、安逸なる一町民となるも、また人生の理想であると見られぬことはない...
伊藤左千夫 「浜菊」
...ここへ貯えて置いた...
野村胡堂 「古銭の謎」
...三月(みつき)の間に五軒も越して歩いて少しばかりの貯えも費(つか)い果し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなものを貯えておく様子もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さして貯えもないのだし...
林芙美子 「秋果」
...天井からも下がっていた――貯えられている薪(まき)はすでに全部使い果たしてしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...葵にはもともと貯えなどはなかったので...
久生十蘭 「金狼」
...大した困難なく数年にして貯え得よう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...結婚に際し一戸を構え上品に愉快に人世の出発が出来るように独身中にその所得を貯えんがため貯蓄銀行の与える利便を利用したりする必要もやはりないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...予の幼時和歌山で兎の足を貯え置き痘瘡を爬(か)くに用いた...
南方熊楠 「十二支考」
...豆を好み穴倉に貯えるから豆鼠児...
南方熊楠 「十二支考」
...凍らせて乾して貯える風が東北にはある...
柳田國男 「食料名彙」
...味噌滓餅といって貯えておき...
柳田國男 「食料名彙」
...一生喰べるくらいの貯えは今でも持っているのですから...
夢野久作 「少女地獄」
...ここに二十年の兵糧を貯え...
吉川英治 「三国志」
...つとめて兵粮などを貯えさせ...
吉川英治 「三国志」
...しかし肥沃な土地がなお未だ耕作されていないために豊富な生産手段が貯えられてある貧しい国においては...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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