...微塵(みじん)も貯えてはいなかった...
芥川龍之介 「俊寛」
...何の心配もなく食うだけのものは貯えておきたい...
犬田卯 「米」
...そして肝臓にグリコーゲンを貯えるようにするといいんだね」「いろんなことを知っているんだね...
梅崎春生 「黄色い日日」
...そして真中の部分をひそかに貯えはじめたのだった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...または一定の安全な場所に貯えておくかの二法よりない...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...且つ僅少なる養老費の貯えあり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...かれらが貯えたものは何であるか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...余った外は貯えておいて欲しい時に出して食い...
寺田寅彦 「話の種」
...積み貯えられた金銀財宝が何です...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここへ貯えて置いた...
野村胡堂 「古銭の謎」
...貯えが多過ぎるとかでは主殺しの疑いをかけるわけに行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一ヶ月でも二ヶ月でも靜養出來る貯えはないのだつたし...
林芙美子 「秋果」
...何でもあの村長は谷崎潤一郎のあらゆる小説集を秘かに貯えてゐるといふ噂だから...
牧野信一 「円卓子での話」
...秋末に穀豆をその頬に押し込んで多量に貯え...
南方熊楠 「十二支考」
...稔りのない季節のために食べ物を貯えているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてあおるために碧玉や黄玉の器の中に毒を貯えたりして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以上の両方から出る毛は、一応公倉に貯え、人民の各家庭には必要な分量を粗毛で配分する...
和辻哲郎 「鎖国」
...貯えることによって道心を害する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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