...彼の話によると、保険というような制度は無いが、商人達は平均七年に一度焼け出されることに計算し、この災難を心に置いて、毎年金を貯える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...敵予備隊の消耗を計って敵が予備の貯え無くなった時...
石原莞爾 「戦争史大観」
...そのためにかねて銃を買うつもりで貯えた金が四百フランばかりあるのだ...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...先祖代々金銀を貯えて置いてよろしいわけがあるんでございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この貯えのうちから引き出しに来たものと思えば間違いはありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...酔わせるだけの分量は貯えてなかったはずなのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...その貯えを大切に...
中里介山 「大菩薩峠」
...白米を箱に詰めて何百箱の兵糧(ひょうろう)を貯え...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...他日の活躍に備え潜勢力を貯えるのがよいと考え...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...彼らが極めて用心深く冬の用意に魚を貯え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あから顔に半白の硬い水夫髯を貯えた肥大漢だったが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...いかにいわんや無始時来煩悩(ぼんのう)を貯え来った年少丈夫...
南方熊楠 「十二支考」
...豆を好み穴倉に貯えるから豆鼠児...
南方熊楠 「十二支考」
...いずれも集め貯えようとする欲望において一致している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち主として乾して貯えてある魚類海産物...
柳田國男 「食料名彙」
...カキズ熟柿(じゅくし)を甕(かめ)の中に貯えて作る酢があって...
柳田國男 「食料名彙」
...塩を少し入れて貯えておき...
柳田國男 「食料名彙」
...最上の彫刻を見ているような深く冷たい襞を貯えて静まっていた...
横光利一 「旅愁」
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