...お藤を責めて婚姻を迫る折なりしかば...
泉鏡花 「活人形」
...美女 それでも、約束の女を寄越せと、海坊主のような黒い人が、夜ごと夜ごと天井を覗(のぞ)き、屏風(びょうぶ)を見越し、壁襖(ふすま)に立って、責めわたり、催促をなさいます...
泉鏡花 「海神別荘」
...「なぜあんな男に」かう焦々(いら/\)と責めたくなる...
犬養健 「愚かな父」
...ひとり苦学生のみを責めるのは少しく酷である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...僕が十分にお前を満足させ得ない一半の責めはお前にある...
谷崎潤一郎 「鍵」
...必ずしも彼女が責められるべきではないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「まろは女人のまぼろしに責められたのだ...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...おれを責めないでくれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...之を惡(にく)み之を責めて止まずと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...あなたを単なる悪趣味な詐欺師だと責めることはしません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...自分の責めのがれにしたことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の内の内なるものの醜くさ卑しさこそ掘り出して責めなければならない...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...こんどは母がやはり居残りにされたんだろうと言って責めた...
室生犀星 「幼年時代」
...遂に容(かたち)を改めて主客の非礼を責めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...まるでわたしが自分の無分別を責めてでもいるようにとるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よってたかって責め殺したようなものだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...どうかしてこの紅矢の不思議な病気を助ける工夫はないかと責め立てられますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...甘い物を胃に摂(と)らせてやれなかった責めを...
吉川英治 「源頼朝」
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