...去年井谷に責められて懲(こ)りているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それで責めをふさいだというのはどうもうそではないかと思われる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...此(この)家(うち)の最初の主の稲次郎と密通以来今日に到るまで彼女の不届(ふとどき)の数々を烈しく責めた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これら大作家達の怠慢を責めるつもりではない...
豊島与志雄 「形態について」
...なぜ自分はもっとよくそれに抵抗しないかとみずから責めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何をひとり近藤勇のみそれを責める」斎藤一の口吻は...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫人は津田を責めた...
夏目漱石 「明暗」
...怨んでる男は二人や三人ぢや無いでせうよ」「お照さんを邪魔にして居る者もあるだらう」平次は責め手を變へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしが弟をあの見知らぬ部屋部屋にほっておくのはお前に責任があるのだって自分を責めるんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それを男に責められると...
平出修 「瘢痕」
...パンドーラを責める時にはいつでも...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...俺を責めても無駄だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...でも余りにも巧妙なので誰も責められません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...阿母を責める資格はないんだよ...
牧野信一 「鏡地獄」
...魯粛は彼を責めた...
吉川英治 「三国志」
...さすが、愉快ではないらしい、どこかで、自分を責めたり、また惑ったり怒ったりするものが、顔の皮膚をどす黒く濁していた...
吉川英治 「親鸞」
...平四郎に責められて...
吉川英治 「夏虫行燈」
...お米の化け物みてえに責められるに違いねえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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