...私の祖父母は貧苦な状態で育ってきました...
...貧苦な生活を送る家庭を支援する慈善団体があります...
...彼女は貧苦な家庭出身で、自分の力で成功を勝ち取りました...
...貧苦の中で暮らしてきたことが、彼の人生観に影響を与えたようです...
...タンザニアの一部の地域では、今もなお貧苦が続いています...
...この人は恐らく自分の貧苦に就いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...貧苦に窶れた顔や姿が徐々に確実に削り落されているのを...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...貧苦の中から志を立て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...文豪(ぶんごう)ジョンソンが若い時非常の貧苦を経た結果...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...貧苦と嬌艶(きょうえん)とはいけない相談役である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...主人の門弥はまだ二十五六の青年武士ですが、散々の貧苦の上、二三年この方の重病で袷(あわせ)の裏まで剥(は)がして売る有様、妹のお雪は二十一二のすぐれた容貌(きりょう)ですが、これも、尾羽(おは)打枯らして見る影もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事実はひどい懊悩(おうのう)と貧苦のために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貧苦に鍛錬されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうした夫につかえるために貧苦をなめつくした...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...しゅうねん強く家の貧苦・酒の癖・遊怠の癖みなそれだああ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...貧苦にあえいでいる有様を見かねてさ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...貧民の有様、かくの如しといえども、近年は政府よりもしきりに御世話、市在(しざい)の老人たちもしきりに説諭、また一方には、日本の人民も久しく太平文化の世に慣れて、教育の貴(たっと)きゆえんを知り、貧苦の中にも、よくその子を教育の門に入らしめ、もって今日の盛なるにいたりしは、国のために目出度(めでたき)ことというべし...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...婦人が家の貧苦を厭(いと)うて夫を置去りにするなどの怪事あり...
福沢諭吉 「新女大学」
...その中にたのしみはあき米櫃(こめびつ)に米いでき今一月はよしといふ時たのしみはまれに魚烹(に)て児等(こら)皆がうましうましといひて食ふ時など貧苦の様を詠みたるもあり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...民衆はますます貧苦に陥り...
柳宗悦 「工藝の道」
...別に海にいたつく貧苦の民の...
柳田国男 「海上の道」
...同じ貧苦と寒飢(かんき)の中に育てられてきた骨肉である...
吉川英治 「新書太閤記」
...また丹女も、貧苦とたたかい、そうした世間をひがみもせず、やがての日には、必ず相別れる良人を、いかにして一日でも機嫌よく送らせることができるか、また、自分も心残りなく楽しんで暮してゆけるか、それのみに心をくだいて、一日一日を愛(いと)しんでいた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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