...私の祖父母は貧苦な状態で育ってきました...
...貧苦な生活を送る家庭を支援する慈善団体があります...
...彼女は貧苦な家庭出身で、自分の力で成功を勝ち取りました...
...貧苦の中で暮らしてきたことが、彼の人生観に影響を与えたようです...
...タンザニアの一部の地域では、今もなお貧苦が続いています...
...――貧苦と闘つた石川啄木と好個(かうこ)の対照を作るものであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...寧ろ貧苦の中にその妻子を愛護する農夫の間に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そして外国で貧苦に悩んで死んで了つたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もう自分の貧苦などをうち忘れて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...貧苦に打ち克(か)ちひと廉(かど)の名人となる程の者は生れつきから違っているはず根(こん)と熱心とばかりでは行かぬあの子は厚かましいだけが取柄(とりえ)で芸の方はさして見込みがあろうとも思えず貧を憐んで下されなどとは己惚(うぬぼ)れも甚しい...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...貧苦の中から志を立て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さほど貧苦の家とも見えず...
永井荷風 「寺じまの記」
...研究者は貧苦を忍び...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...貧苦と労作のため...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...貧苦には疲れ切って居る私だから...
野村胡堂 「死の予告」
...多年の貧苦に虐(しひた)げられたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貧苦、借金、女房、子供、小さな借家...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...婦人が家の貧苦を厭(いと)うて夫を置去りにするなどの怪事あり...
福沢諭吉 「新女大学」
...民衆はますます貧苦に陥り...
柳宗悦 「工藝の道」
...長いあいだの貧苦に疲れはてて...
山本周五郎 「お繁」
...かれや、かれの姉とちがい、永禄(えいろく)十一年生れのこの御曹子(おんぞうし)は、生れながら、貧苦も知らず、世間の真実にもふれていない...
吉川英治 「新書太閤記」
...貧苦のどん底にあった頃でも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ところが、その間の一年余を一足とびに少年期から青年期へ跨(また)いでみても、ぼくの“忘れ残り”は依然、家庭の貧苦だの、労働だの苦学だので、ちっとも明るい面はなく、それに肝腎な十六、七から八へかかる年齢期を省略するのも、全体からみて何かこの辺だけをぼかすみたいでおもしろくないから、やはり順を追って変哲もない浮き沈みの経路をここでもつい書かざるを得なくなった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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