...貧弱さと云ったら無いので有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...ただ生(お)い育って来た環境の貧弱さや...
徳田秋声 「仮装人物」
...ここではドイツの社会的現実の貧弱さが...
戸坂潤 「科学論」
...ドイツの政治的現実の貧弱さが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...それが懐抱する生命の貧弱さを軽蔑していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間の感情の貧弱さは想像外である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人種的な貧弱さを感じさせられた...
林芙美子 「浮雲」
...私は自分の空想力の貧弱さにおどろかされたのである...
原民喜 「広島の牧歌」
...身体の貧弱さには驚く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...今日の様な貧弱さでは何ともかとも仕様が無い...
牧野富太郎 「植物記」
...大きな顏をしてゐられる我文壇の貧弱さは...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...」一冊の「科学の学校」を読みながら、そのおりおり念頭に浮んで来た何冊かの本をノートしただけのこの短いメモを、本当に科学に通暁した人たちが見たらば、その貧弱さ、低さ、範囲の狭さを、どんなにおかしくまた憐れに思うことだろう...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...映画の内的世界の貧弱さから作品を文芸に求めるということに映画としての問題があり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...姫君の生母の貧弱さを人目にさらすだけで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人たちは紫夫人といっしょに出かけることはかえって自身の貧弱さを紫夫人に比べて人に見せるものであると思ってだれも参加しなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...広場の装飾の貧弱さよ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...徐州の小沛(しょうはい)にいた当時とすこしも変りない貧弱さであった...
吉川英治 「三国志」
...侍は二百足らずという貧弱さである...
吉川英治 「新書太閤記」
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