...あれは佗しく貧寒な光景であり...
梅崎春生 「狂い凧」
...貧寒な漁村であった...
梅崎春生 「幻化」
...貧寒な温泉宿の一軒をえらび...
梅崎春生 「幻化」
...肉がぼてている癖に貧寒なものが多い...
高村光太郎 「回想録」
...どうせ貧寒なのだから...
太宰治 「服装に就いて」
...貧寒な下宿の生活にも直ぐ慣れて了った...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...とかく貧寒なわが一身に引き当ててものを考えるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...忽ち平板な貧寒な理論となる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...台湾旅客の初印象を甚だ貧寒なものにする...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...また貧寒なる一人旅のさすらいだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私のような植物の知識の貧寒な者にも興味は湧くが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...結局は従来の芸術性の貧寒な...
水野葉舟 「言文一致」
...先天的に貧寒な悪い境遇に置かれた人をケイベツする事と同様に同程度に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どの人人の脳中からも消え去ってしまっている貧寒な犠牲でありますが...
横光利一 「旅愁」
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