...何故財布を届けるのを管轄の違う警察にしなかったか...
江戸川乱歩 「心理試験」
...同時に全財産を弟のものにしたかったんだと思います...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...かの財宝をばファフニールの手より奪いしが...
高木敏雄 「比較神話学」
...油屋(中・二五)もう財布には一銭銅貨が二つしか残つてゐない(もつとも外に五厘銅貨十銭ばかりないこともないが)...
種田山頭火 「行乞記」
...すべて足らないものだらけだ!なけなしの財布の底をはたいて一合買ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...私共はそれを買いますのにそれはそれは大変な借財をいたしまして...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...卯平(うへい)は短(みじか)い時間(じかん)であつたが氣(き)がついてから心掛(こゝろが)けたので財布(さいふ)には幾(いく)らかの蓄(たくは)へもあつた...
長塚節 「土」
...私有財産は、正當な補償の下に、これを公共のために用ひることができる...
日本国 「日本國憲法」
...八」平次は財布を持つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...財産もあるのだというから外国へでも行けば好いに」電気が点(つ)くと...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...お前は財産を分離した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...わたしは自分の財産(ざいさん)をマチアに見せようと思った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...応分に塵より積んで山ほどの基本財産を積ましめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...いやそれこそ、本当に、人がその追求のために、たんに時ばかりでなく、汗をも、労力をも、財宝をも、いや生命をも、用いるに値するただ一つのものだと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鬚野房吉博士の剥身(むきみ)に到るまで一切合財が天下の廃物ならざるはなし...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...全財産を現金にして絶対秘密の場所に隠していたところなどを見ると...
夢野久作 「復讐」
...毛家はあの財力と勢力だから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あのポルトガル人を殺せば手間なしで大きい財産が手にはいる...
和辻哲郎 「鎖国」
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