...六十年以前にその祖父の埋めた財宝を彼の助けを借りて...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...財産をひとり占めにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...」或いは「十銭の持つ財的エネルギーとして...
海野十三 「白銅貨の効用」
...かれの家族も(あたし独りがその家族だった)それから彼の財産も...
海野十三 「俘囚」
...ボーロス後に莫大の資財を具して妻としてメネスチオスの義父となる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...以て財政上他日の破綻を見るを毫も意とせざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...知的財の守銭奴である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...両者の縁(えん)は紫の財布の尽くる所で...
夏目漱石 「草枕」
...財産又は收入によつて差別してはならない...
日本国 「日本國憲法」
...内懐(うちぶところ)から抜いた野暮な財布を逆にしごくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肉体や容色の美を財産とする俳優や女優たちが...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...もちろん水利だの財政経済等の必要から数学に影響したのである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...あの宮様の御財産の一つですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...土地や家屋敷まで借財のために取られそうだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...そうして自分の財産を全部譲るっていう遺言状を昨日(きのう)書いてよ...
夢野久作 「鉄鎚」
...Q城の貧しい財政はその河口と共に膨脹した...
横光利一 「静かなる羅列」
...蜀朝から魏軍の艾(とうがい)に引き渡された国財の記録によると...
吉川英治 「三国志」
...「敵の人も財産もやがては此方のものになるのであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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