...しかしその恐ろしい負目(おいめ)は...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...負目(ひけめ)を見せまいとした...
徳田秋声 「黴」
...どんなに贔負目に見ても...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...周平に気持の上の負目(おいめ)を与えまいとしたのだ...
豊島与志雄 「反抗」
...口先の感謝で心の負目(おいめ)を軽くしようとするのは...
豊島与志雄 「反抗」
...未(いま)だ曾(かつ)て何人のために掣肘(せいちゅう)されるほどの負目(おいめ)を持っていない米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...贔負目は恐ろしいものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...何か負目(おひめ)がおありになるンぢやありません...
林芙美子 「浮雲」
...わたしはそんな負目(おいめ)さえ感じて...
林芙美子 「新生の門」
...贔負目(ひいきめ)には雪中(せつちゆう)の梅(うめ)春待(はるま)つまの身過(みす)ぎ世過(よす)ぎ小節(せうせつ)に關(かゝ)はらぬが大勇(だいゆう)なり辻待(つじまち)の暇(いとま)に原書(げんしよ)繙(ひもと)いて居(ゐ)さうなものと色眼鏡(いろめがね)かけて見(み)る世上(せじやう)の物(もの)映(うつ)るは自己(おのれ)が眼鏡(めがね)がらなり...
樋口一葉 「別れ霜」
...この三人はそこで彼に負目を感ぜざるを得ず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いかに贔負目に見ても崇拜の對象にはなり兼るのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...いわば負目(おいめ)のあるなかまでした...
山本周五郎 「ひとでなし」
...助けられてこれへ来た負目(おいめ)もあり...
吉川英治 「私本太平記」
...何の負目(ひけめ)もないものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...負目(ひけめ)どころか...
吉川英治 「新書太閤記」
...そう負目(ひけめ)にお考えでは困る...
吉川英治 「新書太閤記」
...二自分だけが妾腹の子という――幼少からの負目(ひけめ)が...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索