...しかし葉子は自分の負けじ魂から自分の見方が凡俗だとは思いたくなかった...
有島武郎 「或る女」
...私は小町の負けじ魂の草紙を洗う姿を描くことに思い到ったのは...
上村松園 「謡曲と画題」
...負けじ魂を持ったドイツ人は...
海野十三 「火星兵団」
...あの小英雄的な負けじ魂のなかに植ゑつけてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちよいちよい昔の負けじ魂を押へきれないやうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...「サトルでデリケートな頭脳と心臓」の外に「癇癪と負けじ魂」とがあった...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...「この癇癪と負けじ魂とは...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...ドイツ人ヘンデルにはドイツ人に共通の負けじ魂ときかん気がある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ベートーヴェンの負けじ魂を一層頑(かたくな)なものにし...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わずかに負けじ魂の眼を光らせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僅かに負けじ魂の眼を光らせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分不思議ですが、女の生暖かい調子に中(あ)てられて、此まゝ尻尾を卷いて歸るより外はありませんが、フト外に手段はないものか知ら――と、負けじ魂が、ムラムラとコミあげて來るのはどうすることも出來ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...末摘花は負けじ魂からではなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この負けじ魂は人をいかなる罪悪の深みへも落しかねない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...僕もこの負けじ魂の為めに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...負けじ魂のあつた人らしいので...
森鴎外 「俳句と云ふもの」
...しかし私の負けじ魂は...
夢野久作 「怪夢」
...負けじ魂の固(かたま)りのような人です...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
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