...負けじ魂を持ったドイツ人は...
海野十三 「火星兵団」
...また盲目の僻(ひが)みもあって人に弱味を見せまい馬鹿(ばか)にされまいとの負けじ魂(だましい)も燃えていたであろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ちよいちよい昔の負けじ魂を押へきれないやうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...そして負けじ魂と強い腕の力で波風をしのいでいる人のように見える...
寺田寅彦 「宇都野さんの歌」
...その負けじ魂といふよりかも...
中原中也 「よもやまの話」
...「この癇癪と負けじ魂とは...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...わずかに負けじ魂の眼を光らせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僅かに負けじ魂の眼を光らせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不屈の負けじ魂の燃えると見たのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隨分不思議ですが、女の生暖かい調子に中(あ)てられて、此まゝ尻尾を卷いて歸るより外はありませんが、フト外に手段はないものか知ら――と、負けじ魂が、ムラムラとコミあげて來るのはどうすることも出來ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...が、負けじ魂から、滅多には屈服せず、尚おかれこれと諍論(いいあらそ)ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その上僕には負けじ魂がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...僕もこの負けじ魂の為めに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...穉(おさな)い Neugierde と余計な負けじ魂との為めに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...いや、法官の圧迫と苛酷とに対する憤慨や、負けじ魂や、その身に迫る危険などから生れ出る熱心とか、或いは名声をかちえようとの下心とかがあったればこそ、あのような男も、火刑をおかしてまで自説が護りとおせたのではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし私の負けじ魂は...
夢野久作 「怪夢」
...負けじ魂の固(かたま)りのような人です...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...それに負けじ魂と肉体的鍛錬(たんれん)をも...
吉川英治 「源頼朝」
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