...負くる事に安んじて勝つ事を知らざれば損其身に至る...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...他方には理性の批判に堪(た)えないどころか普通の常識にも負くるような...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この苦痛と困難とに打負くれば最早それまでにて滅茶々々に失敗致すべく...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...負くるは必ずしも負くるにあらず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...山水に負くことが多う御座います...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...負くるが勝である...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...叔母の意見に負くまいとすれば昇に一着を輸さなければならぬ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...画においても空想を以て競争せんには老熟の者必ず勝ち少年の者必ず負く...
正岡子規 「俳諧大要」
...源氏山(げんじやま)負く...
正岡子規 「墨汁一滴」
...曰く力つよくして一度も負くる事なく浅草蔵前八幡の社内にてすまひありし時...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...咲くと見てかつは散りぬる花なれば負くるを深き怨(うら)みともせずと慰める...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若(も)し負くるものならば時弘が首を切られん...
柳田国男 「木綿以前の事」
...(――何事に当ろうと、私心に負くるな...
吉川英治 「大岡越前」
...紀一郎も弟に負くるな...
吉川英治 「剣の四君子」
...負くれば一夜にその旗営(きえい)も痩(や)せ細ってしまうのが...
吉川英治 「私本太平記」
...いずれが勝つも負くるも...
吉川英治 「新書太閤記」
...負くればなおのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...戦って負くれば滅び...
吉川英治 「新書太閤記」
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