...姉妹はみな貞節なりき」と言明する墓碑銘よりももっと崇高に...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...けれども美しい貞節な妻と可憐(かれん)な娘を三人まで持っている倉地の心がいつまで葉子にひかされているか...
有島武郎 「或る女」
...一度も他の男を知らない貞節なる妻の如くふるまっている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...「奥さんの貞節なことは...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...「貞節なんかよりも...
豊島与志雄 「塩花」
...その貞節な惑乱せる処女の心の底に燃えてる若々しい熱気に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...清浄によって娼婦(しょうふ)たる貴婦人――忠実なるあまり友人を欺いてる男――貞節なる三角関係――妻に裏切られてる雄々しい夫(この類型は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは若い娘の売淫(ばいいん)であった――言う意味は、規則的な、普遍的な、貞節な、瑞正な、家庭的な、おまけに社会的な、売淫である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の貞節な羞恥(しゅうち)深い魂は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正直な男子がいだく夢想やあるいは貞節な女の体内に起こる欲望などを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも貞節な人々...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あんな不貞節な虫のいゝ事で救はれるなら本当に救はれる事位お安い事はありませんわ...
長與善郎 「青銅の基督」
...「本當に貞節な女はゐないのか...
横光利一 「悲しみの代價」
...貞節な叔母の美しい姿を...
吉川英治 「新書太閤記」
...……母は源家(げんけ)の娘であったゆえ、草ふかく、住む良人(おっと)には、貞節な妻であり、子には、おやさしい母性でおわした以外、何ものでもなかったが、とかく、源氏の衆と、何か、謀叛気(むほんぎ)でもあったかのように、一族どもは、平家から睨まれていたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...貞節な菊女を出し...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...貞節な春水未亡人として暮している彼女には...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...それが貞節などと考えたら大間違いだ...
吉川英治 「源頼朝」
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