...一度も他の男を知らない貞節なる妻の如くふるまっている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その貞節な惑乱せる処女の心の底に燃えてる若々しい熱気に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう不貞節な音楽が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは若い娘の売淫(ばいいん)であった――言う意味は、規則的な、普遍的な、貞節な、瑞正な、家庭的な、おまけに社会的な、売淫である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の貞節な羞恥(しゅうち)深い魂は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種々の怪物を生みだすシェイクスピヤでさえもこんな憎悪(ぞうお)の――神聖な貞節な憎悪の――英雄を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも貞節な人々...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貞節な婦人の不運な女に対するこの古来の軽侮は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貞節な微妙な謹直な何かがあることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あんな不貞節な虫のいゝ事で救はれるなら本当に救はれる事位お安い事はありませんわ...
長與善郎 「青銅の基督」
...貞節な妻とに対して...
平林初之輔 「二人の盲人」
...襄は貞節なる妻を有す...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...本當に貞節な女がゐたなら...
横光利一 「悲しみの代價」
...本當に貞節な男もゐないぢやないか...
横光利一 「悲しみの代價」
...貞節な叔母の美しい姿を...
吉川英治 「新書太閤記」
...貞節な妻の笑顔は...
吉川英治 「新書太閤記」
...……母は源家(げんけ)の娘であったゆえ、草ふかく、住む良人(おっと)には、貞節な妻であり、子には、おやさしい母性でおわした以外、何ものでもなかったが、とかく、源氏の衆と、何か、謀叛気(むほんぎ)でもあったかのように、一族どもは、平家から睨まれていたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...貞節な菊女を出し...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
便利!手書き漢字入力検索