...けれども美しい貞節な妻と可憐(かれん)な娘を三人まで持っている倉地の心がいつまで葉子にひかされているか...
有島武郎 「或る女」
...一度も他の男を知らない貞節なる妻の如くふるまっている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...「奥さんの貞節なことは...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...「貞節なんかよりも...
豊島与志雄 「塩花」
...「ラテンの不道徳」にたいする「貞節なるドイツ」の遺伝的偏見が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の貞節な羞恥(しゅうち)深い魂は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも貞節な人々...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その悲壮な苦悶(くもん)や崇高な蔑視(べっし)や貞節な情熱の真摯(しんし)さなどのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貞節な婦人の不運な女に対するこの古来の軽侮は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのほとんど臆病な貞節な愛にも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貞節な微妙な謹直な何かがあることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジェニー・ディーンはウォルター・スコットの「エジンバラの牢獄」の貞節なヒロイン...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...本當に貞節な女がゐたなら...
横光利一 「悲しみの代價」
...貞節な妻の笑顔は...
吉川英治 「新書太閤記」
...……母は源家(げんけ)の娘であったゆえ、草ふかく、住む良人(おっと)には、貞節な妻であり、子には、おやさしい母性でおわした以外、何ものでもなかったが、とかく、源氏の衆と、何か、謀叛気(むほんぎ)でもあったかのように、一族どもは、平家から睨まれていたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...貞節な菊女を出し...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...貞節な春水未亡人として暮している彼女には...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...古代の貞節な女に似て垂れ下った醜い肩...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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