...貞婦の心の一念よりして彼の改むる時もやあらむ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...貞婦良人(おっと)の病を苦慮し東天いまだ白まざる前に社壇に願(がん)を込むる処これ神の教会ならずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...貞婦は二夫に見えず)なぞ古臭い封建的道徳まで説き...
田中英光 「さようなら」
...強ゐられた善人はみじめだ、強ゐられた貞婦、強ゐられた高僧...
種田山頭火 「其中日記」
...貞婦なる女房というものの有難さがわかって来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...貞婦……」「賢者ってだれですか」「名前は書いてない」「どうせ振られた賢者に相違ないね」「次にはダイオジニスが出ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ちょうど彼の妻を聯想(れんそう)させるごとき貞婦であり...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...けれどもわたしは貞奴を貞婦だと思う...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...少さき貞婦孝女は遂いに顯はるゝ事なくして...
樋口一葉 「花ごもり」
...貞婦二夫に見(まみ)えずなど根拠もなき愚説を喋々して...
福沢諭吉 「新女大学」
...貞婦両夫に見(まみ)えず」とは...
福沢諭吉 「徳育如何」
...僕は貞婦両夫に見(まみ)えずといふ在来の道徳主義を非とする者で...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...妻の貞婦なることを知りて...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...貞婦烈女も賢妻良母も皆わけしらずのおぼことなって首を俛(た)るるであろう...
森鴎外 「細木香以」
...貞婦(ていふ)の鑑(かがみ)となるよう...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??