...雨風にたたかれてきたような風貌(ふうぼう)をしていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...ときどき眼をあげてこの老僧の面貌を味はひながら...
薄田泣菫 「茶話」
...旗下の奥さんとして恥ずかしからぬ相貌(そうぼう)の方で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...やはり私のかねて思いはかっていた風貌と少しも違っていないのを知り...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...玲瓏(れいろう)玉を磨き上げたような容貌と相俟(あいま)って寸分の身揺ぎもしなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...だれからもきれいとほめられる容貌(ようぼう)と毛皮をもって...
寺田寅彦 「備忘録」
...それに美貌(びぼう)のその夫人がはからずも葉子の女学生時代の友達であるところから...
徳田秋声 「仮装人物」
...剛直といった感じのするその容貌の中で...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...もっともイタリー的らしく見えるそれらの相貌(そうぼう)のあるもの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幼時には相貌が美しく...
豊島与志雄 「北支点描」
...やがてその全貌が明(あきら)かにされて来て...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...容貌(ようぼう)の醜(しゅう)なるを恥じて気が弱くなる...
新渡戸稲造 「自警録」
...容貌の點から言ふと彼にはあまり九鬼に似たところがない...
堀辰雄 「聖家族」
...逢(あ)って見れば性質も容貌(ようぼう)もよく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たいした貴族の娘ではないらしかったが婉嬋(えんぜん)とした美貌(びぼう)の人であったと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これほどの美貌の人とは想像もしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...りよは十人並の容貌(ようぼう)で...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...自分の智識や容貌の権威に媚び...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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