...後世の貉の如く変化(へんげ)自在を極(きわ)めた訳ではない...
芥川龍之介 「貉」
...磯山(いそやま)の陰に貉が一匹唄を歌いながら...
芥川龍之介 「貉」
...貉を軽蔑すべからざる所以(ゆえん)である...
芥川龍之介 「貉」
...この二つ岩の穴の中に昔團三郎と言ふ貉が住んで居たと言ふのです...
江南文三 「佐渡が島から」
...四國猿と同じやうに佐渡貉と言ふのは熟語になつてゐるのださうです...
江南文三 「佐渡が島から」
...佐渡の貉は本來此島の産ではなくて...
江南文三 「佐渡が島から」
...その辺をよく歩いた貉のためである...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「貉」
...長尾氏から狐や兎や貉(むじな)の話を聞きながら...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...貉(むじな)がワナにかかっただけのものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...貉にはさる風流気はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...佐渡貉といふ位で此邊にはむじなの穴が仰山あつたものだがみんな獵師が打つてしまつて今では一つも居なくなつたと博勞が獨言のやうにいひながら行く...
長塚節 「佐渡が島」
...貉も狸もいる様子はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言うまでもねえ、金三郎というのも、おなじ穴の貉...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「気の利いた貉(むじな)コだば化ける頃ですべ」姑はこんなことを言って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...天明年間に貉(むじな)が鎌倉建長寺の御使僧(ごしそう)に化けたという話とともに...
柳田国男 「山の人生」
...狐や狸や貉(むじな)の類が乗せっこのバカシックラをしているのを...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...……貉(むじな)かな?」いや! 彼はもっと慄然(りつぜん)とする想像にたどりついた...
吉川英治 「銀河まつり」
...狐貉(こかく)を衣(き)たる者(ひと)と立ちて恥じざるものは...
和辻哲郎 「孔子」
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