...最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって爾余(じよ)は我が小説史上余り認められない作家の続貂狗尾(ぞくちょうくび)である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...貂を續げる狗尾とも見るべくや...
大町桂月 「小金井の櫻」
...きれいな着物一襲(かさね)に貂(てん)の帽(ぼうし)と履物を添えてくれ...
田中貢太郎 「嬌娜」
...黒貂という字である)〕が書いたものに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...元気のいゝ子路は紫の貂(てん)の裘を飜して...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...狗(く)をもって貂(ちょう)に続き...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ほんとに貂皮(てん)の襟でもつけてやるかな? などとすら思うことがあった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...……貂蝉...
吉川英治 「三国志」
...おもてなしをなさい」「……はい」貂蝉は...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉(ちょうせん)を擁して...
吉川英治 「三国志」
...――貂蝉、貂蝉、おまえはなぜ、あんな蠱惑(こわく)な眼をして、おれの心を囚(とら)えてしまったのだ」彼は、夜明けを待ちかねた...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉は、ふと、董卓の姿が彼方に見えたので、「あっ……来ました」と、あわてて呂布の胸から飛び離れた...
吉川英治 「三国志」
...――貂蝉は、喪心(そうしん)しているもののように、うつろな容貌(かお)をしていた...
吉川英治 「三国志」
...「――貂蝉は、あんなにも、おれを想っていたのに...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉が幼少から持っていたらしい神符札(まもりふだ)やら麝香(じゃこう)などがはいっていた...
吉川英治 「三国志」
...長安大乱のなかで死んだ貂蝉があきらめきれなかった...
吉川英治 「三国志」
...それ故、諸州にわたって、貂蝉に似た女性をさがし、ようやくその面影をどこかしのべる女を得て、「貂蝉、貂蝉」と、呼んでいるのだった...
吉川英治 「三国志」
...隣から隣へつづいて半丁ばかりの両側は、みな、大熊、熊の胆(い)、貂(てん)の皮、などという看板をかけた店ばかり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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