...老いたる僧官(カルヂナアレ)達は紫天鵝絨の袍の領(えり)に貂(エルメリノ)の白き毛革を附けたるを穿(き)て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...貂といふ獣(けもの)は見た事も聞いた事も無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...貂(てん)は戸口の前の沼池からしのび出て岸の蛙をつかまえる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼は高価なアメリカ貂の外套を着て...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...黒貂外套が藪を分けて行くのです...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...ほんとに貂皮(てん)の襟でもつけてやるかな? などとすら思うことがあった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...貂(てん)の皮で縁(ふち)をとつた高價な天鵞絨(びろうど)のショールに包まれ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...黒貂(ふるき)の毛皮でない絹...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三十日台湾三貂角(さんてうかく)にて上陸せさせ給ふ...
森鴎外 「能久親王年譜」
...「貂蝉(ちょうせん)ではないか...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉にもたせて云った...
吉川英治 「三国志」
...女(むすめ)の貂蝉というものです」「知らなかった...
吉川英治 「三国志」
...楽女(がくじょ)貂蝉(ちょうせん)が...
吉川英治 「三国志」
...紅牙(コウガ)催拍(サイハク)シテ燕ノ飛ブコト忙(セワ)シ一片ノ行雲(コウウン)画堂(ガドウ)ニ到ル眉黛(ビタイ)促(モヨオ)シテ成ス遊子ノ恨ミ臉容(レンヨウ)初(ハジ)メテ故人ノ腸(ハラワタ)ヲ断ツ楡銭(ユセン)買ワズ千金ノ笑柳帯(リュウタイ)ナンゾ用イン百宝ノ粧(ヨソオ)イ舞(マイ)罷(ヤ)ミ簾(レン)ヲ隔テテ目送スレバ知ラズ誰カコレ楚(ソ)ノ襄王(ジョウオウ)眼を貂蝉のすがたにすえ...
吉川英治 「三国志」
...呂布へ貂蝉を与える約束をした由だが...
吉川英治 「三国志」
...すると、貂蝉は、董卓の耳へ、顔をすりよせて、「すこし静かに、おやすみ遊ばしては……」とささやいて、衾(ふすま)をおおい、自分の胸をも、上からかぶせるようにした...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉(ちょうせん)を送ろうと...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉を与えると約束したろう」「もとよりです」「その貂蝉は老賊に横奪りされたまま...
吉川英治 「三国志」
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