...義兄の肥満にして豪放なるに反し体格も小さく肉も痩せて...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...」いつのまにやら豪放な風格をさえ習得していた...
太宰治 「佳日」
...私はその豪放な飲みっぷりにおそれをなし...
太宰治 「酒の追憶」
...古代の神々の豪放な笑ひと闊達な舞踏をこの本州の僻陬に於いて直接に見聞する思ひであつた...
太宰治 「津軽」
...豪放な口の利方をするのを待つてゐて...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...硯友社(けんゆうしゃ)の最後をかざる豪放な作家で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...この豪放な新聞社々長は...
火野葦平 「花と龍」
...豪放な気質だが、あまり上手でもない短歌を作ったりもする...
火野葦平 「花と龍」
...人生の豪放な彼岸の領域というものがある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...一人はKと云つて、豪放な人物、今一人は津下正高といつて、狷介(けんかい)な人物だといふことであつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...あの豪放な嘲弄とを思いうかべたのである...
山本周五郎 「百足ちがい」
...一種の野趣と豪放な線のおもしろさはあるが...
吉川英治 「折々の記」
...豪放な笑い声が、そのうしろで聞こえたように思った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...豪放な宮ではあった...
吉川英治 「私本太平記」
...それに相応(ふさわ)しく華麗豪放な往来人の姿...
吉川英治 「新書太閤記」
...古武士のように豪放な口調...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...豪放なうちに賢密に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その代り以前のような豪放な冗談口も聞かれなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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