...そういう気持ちの先生であるから物事にはこだわらないすこぶる豪快なところがあった...
上村松園 「三人の師」
...満身これ戦闘力といったような感じのする頗(すこぶ)る豪快な将校だった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...この豪快な金庫の鍵?の使い方にすっかり度肝を抜かれた形で誰一人声を立てる者もなかった...
海野十三 「深夜の市長」
...旦那様の豪快なる跫音(あしおと)が近づき...
海野十三 「什器破壊業事件」
...親分気質の豪快な心を持っていて...
太宰治 「兄たち」
...それは政治家気取りの男などがよく使う豪快な笑い方だった...
谷崎潤一郎 「途上」
...豪快な笑いにかかわらず...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...その豪快なる胸臆のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...豪快な気焔に興を催している...
中里介山 「大菩薩峠」
...この外房州は裏日本よりも豪快な景色である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...遠く故郷の美しい空やブルタアニュの豪快な風景を心に描いては自分を慰めてゐた...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...大雪や噺の中のコツプ酒ありし日の豪快なりし高座振りを偲んだところの拙吟がある...
正岡容 「寄席風流」
...その平生の豪快なるに似ず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豪快な性質(たち)で...
吉川英治 「篝火の女」
...一行の中に豪快な笑い声を交ぜて行く――歩きながら...
吉川英治 「剣難女難」
...豪快な笑い声が近づいてくる...
吉川英治 「三国志」
...当時のまだ開港場気質(かたぎ)を多分にもっていた海岸通りや仲通りの業界仲間では反対に「おもしろい人物だ」とか「豪快な人だ」とか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そして豪快な雨――...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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