...太平洋岸の豪宕(ごうとう)極まりない浜辺である...
高村光太郎 「智恵子抄」
...豪宕(ごうとう)というか...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...豪宕(ごうとう)な気象に乏しい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...武蔵野に住んで武蔵野の豪宕莽蒼(もうそう)の気を領(りょう)することが出来ず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...豪宕な調子で彼を揶揄したことがある...
豊島与志雄 「波多野邸」
...豪宕(ごうとう)な海風と相接する音を聞くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...海は豪宕のうちに無限というものの哀愁を教える...
中里介山 「大菩薩峠」
...その豪宕(がうたう)なる海と...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とも豪宕(ごうとう)な観ものであった...
中島敦 「光と風と夢」
...その味は飽くまで豪宕(ごうとう)といった趣きだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しかも豪宕(ごうとう)な鼾である...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その豪宕(ごうとう)壮快な美しきの対照は見事だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豪宕(ごうとう)なあるいは優雅な国民舞踊である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...經濟の豐なほど豪宕壯觀なわけだ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...泰文は中古の藤原氏の勇武をいまに示すかのような豪宕(ごうとう)な押出しで...
久生十蘭 「無月物語」
...豪宕な感じは起るが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...また城中へ来てすぐその下に佇(たたず)んでみても――壮麗豪宕(そうれいごうとう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...山楽などの豪宕(ごうとう)絢爛な障壁画のある一方...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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