...森山はすこしも変らぬ豪宕な調子で「やア...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...豪宕(ごうとう)な天草灘(あまくさなだ)の怒濤(どとう)を脚下に見下(みおろ)して...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...豪宕(ごうとう)な気象に乏しい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...豪宕な調子で彼を揶揄したことがある...
豊島与志雄 「波多野邸」
...豪宕(ごうとう)な海風と相接する音を聞くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...海は豪宕のうちに無限というものの哀愁を教える...
中里介山 「大菩薩峠」
...大和の奈良の春日山の神鹿の祖、ここに数千の野生の、しかも柔順な、その頭には雄健なる角をいただいて、その衣裳にはなだらかな模様を有し、その眼には豊富なるうるみを持った神苑動物の野生的群遊を、その豪宕な海と、閑雅なる松林の間に想像してみると、これも、すばらしい画題だ! その群鹿の中に取囲まれて、人と獣とが全く友となって一味になって、悠遊寛歩する前代人の快感を想像する...
中里介山 「大菩薩峠」
...その豪宕(がうたう)なる海と...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とも豪宕(ごうとう)な観ものであった...
中島敦 「光と風と夢」
...その味は飽くまで豪宕(ごうとう)といった趣きだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しかも豪宕(ごうとう)な鼾である...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...豪宕(ごうとう)なあるいは優雅な国民舞踊である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...經濟の豐なほど豪宕壯觀なわけだ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...先日ピカソの会を見たときにはいかにしてマチスはピカソの豪宕な変化に太刀打するかがひそかに私の興味であったが...
横光利一 「欧洲紀行」
...しかし、一度シンプロンを越えてスイスへ這入ると、山岳の峻嶮、空気の清澄、氷河の豪宕、隔段の相違がある...
横光利一 「欧洲紀行」
...また城中へ来てすぐその下に佇(たたず)んでみても――壮麗豪宕(そうれいごうとう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...山楽などの豪宕(ごうとう)絢爛な障壁画のある一方...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...柳生谷の豪宕(ごうとう)な故郷(ふるさと)の家を偲(しの)んでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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