...元来河内介は、太い、豪壮な、戦場できたえた武人の声を持っているのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...百二十万の金を投じて近年出来上った豪壮な堂宇で...
豊島与志雄 「北支点描」
...かつて病褥(びょうじょく)にありてダンヌンチオの著作を読むや紙面に横溢する作家の意気甚だ豪壮なるを感じ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...みな断腸(だんちやう)――白雲の豪壮な体躯と...
中里介山 「大菩薩峠」
...さらさらと筆の歩みを続けて申します――「あの豪壮な山楽の壁画の前が...
中里介山 「大菩薩峠」
...山野を圧して襲来するあの豪壮な雷雨の模型とも見ることが出来る...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...豪壮な建物とそれを繞(めぐ)る大庭園と...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...我々は粗末なベッドに寝ながら豪壮な邸宅を夢見ている! 私はあんたの野望を非難しない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この豪壮な仁王様は目を半眼に閉じ...
正岡容 「寄席」
...豪壮なる漢語もて我不足を補ひたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...豪壮なその白壁造りの建物が...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しだいに豪壮な邸宅となっていった...
山本周五郎 「季節のない街」
...舞台上の翁の雄渾豪壮な風格はミジンも認められないが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...これに加うるに中国一流の華麗豪壮な調(ちょう)と...
吉川英治 「三国志」
...豪壮な線などいうまでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...豪壮な建築物の壁や屋根の森のあいだに点綴(てんてつ)され...
吉川英治 「新書太閤記」
...大名の豪壮な門ができていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこの豪壮な門を跨(また)いで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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