...これ一つには、スキーが冬に限り、而も特定の、即ち雪の多い地方に限って可能なので、いつ、どこでも出来る訳に行かぬから、人のあこがれの念を強くするのであろうが、何といっても、あの豪壮な味は、特別なものである...
石川欣一 「山を思う」
...けさの豪壮な大風は...
太宰治 「正義と微笑」
...元来河内介は、太い、豪壮な、戦場できたえた武人の声を持っているのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...上海には多くの豪壮な建築があるが...
豊島与志雄 「秦の出発」
...白雲は豪壮なる波と...
中里介山 「大菩薩峠」
...山野を圧して襲来するあの豪壮な雷雨の模型とも見ることが出来る...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...この豪壮な応接間に通ることを脅えたかも知れませんが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...豪壮な建物とそれを繞(めぐ)る大庭園と...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...我々は粗末なベッドに寝ながら豪壮な邸宅を夢見ている! 私はあんたの野望を非難しない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この豪壮な仁王様は目を半眼に閉じ...
正岡容 「寄席」
...豪壮なる漢語もて我不足を補ひたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...町中で最も豪壮なものだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...豪壮な新邸に住まわれるそうである...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...豪壮な線などいうまでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...その豪壮な庭構えや室内の調度の贅沢さには眼も心も奪われるような心地がする...
吉川英治 「親鸞」
...父の豪壮な館(やかた)も...
吉川英治 「源頼朝」
...そこの豪壮な門を跨(また)いで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...世界に類例のないほど豪壮な街路樹ではないか...
和辻哲郎 「城」
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