...これ一つには、スキーが冬に限り、而も特定の、即ち雪の多い地方に限って可能なので、いつ、どこでも出来る訳に行かぬから、人のあこがれの念を強くするのであろうが、何といっても、あの豪壮な味は、特別なものである...
石川欣一 「山を思う」
...けさの豪壮な大風は...
太宰治 「正義と微笑」
...あの豪壮なカタリナの邸宅なども一朝にして灰燼(かいじん)に帰するであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...多くの豪壮な建築に地下室が殆んど無いことから...
豊島与志雄 「秦の出発」
...百二十万の金を投じて近年出来上った豪壮な堂宇で...
豊島与志雄 「北支点描」
...かつて病褥(びょうじょく)にありてダンヌンチオの著作を読むや紙面に横溢する作家の意気甚だ豪壮なるを感じ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...みな断腸(だんちやう)――白雲の豪壮な体躯と...
中里介山 「大菩薩峠」
...山野を圧して襲来するあの豪壮な雷雨の模型とも見ることが出来る...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...この豪壮な応接間に通ることを脅えたかも知れませんが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...呆んやりと考へに耽ることは豪壮な邸宅でもなければ...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...己れ炊事を親(みずか)らするの覚悟なくば彼(か)の豪壮なる壮士の輩(はい)のいかで賤業(せんぎょう)を諾(うべな)わん...
福田英子 「妾の半生涯」
...この豪壮な仁王様は目を半眼に閉じ...
正岡容 「寄席」
...豪壮なる漢語もて我不足を補ひたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...豪壮な彩具(えのぐ)と太い線で...
吉川英治 「新書太閤記」
...それらの大船を連ねて豪壮な船飾りをほどこし...
吉川英治 「新書太閤記」
...豪壮な建築物の壁や屋根の森のあいだに点綴(てんてつ)され...
吉川英治 「新書太閤記」
...その豪壮な庭構えや室内の調度の贅沢さには眼も心も奪われるような心地がする...
吉川英治 「親鸞」
...豪壮な剣をつかう男だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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