...象徴的に現わされているのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...或は作者はこの『狐火』に就いてある神秘なものを象徴的にあらはして見やうと心がけたかも知れなかつた...
田山録弥 「自他の融合」
...いかにも日本の国土にふさわしいような自然現象が記述的あるいは象徴的に至るところにちりばめられているのを発見する...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...その間の連絡が云わば単に象徴的にしかつけられていない場合を指す言葉なのだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...著者によって象徴的に採用されて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...作者があまりに象徴的に物を考えたからであろう...
豊島与志雄 「小説集「白塔の歌」後記」
...象徴的に神秘に見えてくることがあるんだ...
豊島与志雄 「裸木」
...描写に於て著るしく象徴的になって来たことである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...言語を象徴的に並べることから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...語義が象徴的に漠然としている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...君乗せし黄の大馬とわが驢馬と並べて春の水見る夕春宵一刻千金とまでは進まぬその一歩手前の夕暮の気持を象徴的に詠出したものであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私にはますます象徴的に見えてくる...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...その愛くるしいぬいぐるみのプーさんが象徴的にあらわれる詩...
A・A・ミルン A. A. Milne 大久保ゆう訳 「ぼくら ふたり」
...すると僕はとんでもない忘れものをしたことに気が付いて象徴的にさえ感じられる露西亜の暗闇を疾走する列車の窓から北欧に向ってわめきたいような衝動にかられるのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...この事件は日本におけるキリスト教布教事業の運命をすでに象徴的に示しているということも出来る...
和辻哲郎 「鎖国」
...その望みを象徴的に現わしたものである...
和辻哲郎 「鎖国」
...我々はパウロにとって直観的なこれらの事象を純粋に象徴的に解する場合にも...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...伝説を全然象徴的に解したと言うべきである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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