...象徴的な彫像の群などは及びもつかないのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...――少くとも僕の命を托した同時代の日本の文芸に対する象徴的な地位に立つた歌人の一人もゐないことは確かである...
芥川龍之介 「僻見」
...私の持つているこの象徴的なファンは手紙などはくれないが...
伊丹万作 「「ファン」について」
...いかにも軽井沢らしい象徴的な交通機関である...
寺田寅彦 「軽井沢」
...そのほうを割愛して象徴的なものに席を譲るようになり...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...因果的説明を抜きにしているという意味では象徴的なものである...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...この数学的文字はどれ程象徴的なものにせよ一つの定義された概念を云い表わすから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...凝視の上に象徴的な変容をする...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...その象徴的な手がかりとなると考える考えかたの一つの代表である...
中井正一 「脱出と回帰」
...この本の題名に使はれてゐる何か象徴的な感じの黒鳥といふのは...
堀辰雄 「クロオデルの「能」」
...そして象徴的な言葉を連ねてヘツペル先生に手紙を書いてゐたのであつた...
牧野信一 「サロメと体操」
...尤もそこで象徴的な舞踏の手を使ふんだが...
牧野信一 「舞踏会余話」
...更に哲学に至るに従って一層象徴的なものになるといい得ると共に...
三木清 「哲学入門」
...先生の小説は極めて象徴的なものになつて來る...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私は一種象徴的な気持でもつて眺めてゐた...
三好達治 「オルゴール」
...それが自分の心と何かしら象徴的な關聯でもあるやうに思はれてしかたがなかつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...仮面の装束の象徴的な表現と如何にして調和させるかという舞台効果のみを主眼として選択...
夢野久作 「能とは何か」
...蓮の花の担っている象徴的な意義が...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??