...上は素戔嗚の尊から下はミカエル・バクウニンに至る豪傑の生涯を象徴するものである...
芥川龍之介 「僻見」
...向こうに見える山はそのまま寛大と希望とを象徴するような一つの生きた塊的(マッス)であるのに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...かくて彼れは彼自身を詩に於て象徴する...
有島武郎 「詩への逸脱」
...技術を象徴するものだという...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...この趣味が例えば「アメリカニズム」や「機械文明」(もしそういう概念でも成り立つものとすれば)を象徴するとも云われるのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...之を示唆することも誇張することも象徴することも出来ない筈ではないか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...補足一 現下に於ける進歩と反動との意義一明治初年の新思想を象徴する合言葉は「文明開化」であった...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...永久に変わらない心を象徴する一輪の花を送るかすれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...勇敢な行動性を象徴するものとなり...
豊島与志雄 「風俗時評」
...また彼女の純真さを象徴するために...
豊島与志雄 「未来の天才」
...王位を象徴する古い石塊にカヴァ酒を灌(そそ)ぐのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...それを蝶に象徴するとこの歌になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日昇れど何の響きもなき如し夏の終りの向日葵の花人の漸く老いて好刺戟あれども何の反応も示さなくなつた様子を象徴するものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それは何を象徴するものであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ギリシャ美を象徴するような...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...源氏を象徴する巻があってもよいかと思い「かまくら殿の巻」に決めた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「蔭の男」僕を象徴するように...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...広くアジアの文化を象徴することにもなるのである...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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