...人を豕(いのこ)にする女神(めがみ)の話だの...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...鼻は豕(いのこ)のごとく...
井上円了 「おばけの正体」
...彼等は山上の豕の様に群を成して断崖の方に走つて行く...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...顏くすぼるるあら彫の豕(ゐのこ)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...(馬太傳五ノ二八)2.犬(いぬ)に聖書(きよきもの)を與(あた)ふる勿(なか)れまた豕(ぶた)の前(まへ)に爾曹(なんぢら)の眞珠(しんぢゆ)投與(なげあたふ)る勿(なか)れ恐(おそ)らくは足(あし)にて之(これ)を踐(ふみ)ふりかへりて爾曹(なんぢら)を噬(かみ)やぶらん(馬太傳七ノ六)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...豕はそのまま貍になった...
田中貢太郎 「劉海石」
...豚の石像は珍らしかつた(豕だろう)...
種田山頭火 「旅日記」
...犬豕(けんし)等の畜類とは自(おの)ずから区別なかるべからず...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...しかるに多少漢字を知る人にして※※の如く豕の上に一を引く人多し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...もししからずば豕(いのこ)もて牛に易ゆとも妨げなけん...
南方熊楠 「十二支考」
...穀精が形を現わす動物は、牛、馬、犬、猫、豕、兎、鹿、綿羊、山羊、狐、鼠、鶏、天鵞その他なおあるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...宴会に趣くごとに自製の豕肉をポケットに入れ往き...
南方熊楠 「十二支考」
...耳短く立ちて一汎の豕より体小さく...
南方熊楠 「十二支考」
...豕が多食・好婬・懶惰(らんだ)で穢(きたな)い事を平気というは世に定論あり...
南方熊楠 「十二支考」
...それから何となく僧を豕の棒組と見做(みな)すに及んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...この尊者また婚姻を護れば豕を愛すとされたものかと説いた...
南方熊楠 「十二支考」
...僧また豕箱隠れの事由を語り...
南方熊楠 「十二支考」
...ノルトンの豕と等しく早く既に解説が一定せなんだのだ...
南方熊楠 「十二支考」
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