...その圓滿なる人格には豐富な趣味を缺くことは許さない...
會津八一 「趣味の修養」
...怪し氣な畫や「豐年萬作」などの字を書いた古風の行燈や提灯が掲げてある...
石川啄木 「鳥影」
...豐吉に敗けたのが口惜(くやし)いと言つて泣いたと...
石川啄木 「二筋の血」
...豐平川(とよひらがは)に於ける心中――思へば變態心中だ――をやつて見た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かれ著きながらにして豐玉毘賣の命に進りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...泉豐かのイデー中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...などわが素性問ひ正す?遠く離るゝ豐沃の*パイオニエーはわが故郷...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...現實はつねに記録よりも豐富だが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...具さに彼の地の自動車に就て豐富なる含蓄を携えて歸朝された隈部一雄博士が卒先して此の企てに賛成下された事も...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...豐城入彦命の後など著しき者なれば...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...内に光を孕んだ豐麗極まりない藍紫色の大圓盤が...
中島敦 「環礁」
...左手の窓の擦硝子(すりガラス)には自然の豐熟を唄ふやうな長閑(のどか)な日光が輝いてゐた...
南部修太郎 「猫又先生」
...九州で鎌倉時代に眞宗の入つたのは殆ど豐後のみであるが...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...併し豐臣方では福島の下...
森鴎外 「栗山大膳」
...それから豐二よ、君の此の頃書く雜文は面白い...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...青田のそよぐ豐饒な沃地と變つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...この邊から上流をば豐川と言はず...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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