...自ら知ると共に自らあることも亦複雜になり豐富になるに止まるならば固より論はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...慶長元年閏七月九日豐後薩摩地大震...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...然(しか)し「黄金の夢」即ち空想豐かなる詩人の胸には琵琶が常に藏(かく)れてゐる...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「薄紗の帳」
...豐の樂(あかり)したまはむとする時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...餘程詩情の豐かな人だと見えて次の樣な事をいふた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...中麻積公の祖豐城入彦命を祀れる麻積神社あり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...第五はノルウェイ國の議會ストルチングに國際公法の文獻が豐富に輯集されてあるから...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...ロタ斷崖の白い・水の豐かな・非常に蝶の多い島...
中島敦 「環礁」
...其の澤は本流に劣らない位水量が豐富である...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...豐かに坐つた黒羽二重の膝も見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豐かといふ程ではありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石垣の間から豐家の殘黨が隱して置いたものと見えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藏の入口にはお豐さんの下駄が脱ぎ捨ててありましただよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死顏は思ひの外穩かで、佛作つて見えるのさへ哀れですが、すぐれた美しさは死もまた奪ふ由なく、豐かな肉付きや、整つた眼鼻立ち、叔母のお角の手で薄化粧をほどこしたのも、清らかさを添へて不思議な魅力です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて一人の聲が樂器の豐かな音に混(まじ)つて聞えて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それに豐滿な美があるとすれば...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...但し佛蘭西へはこれ等の豐富な菓子の一つすら...
吉江喬松 「山岳美觀」
...つい今しがた山の端を離れたらしい十七夜の月はその秋めいた水々しい光を豐かに四邊の天地に浴びせて居る...
若山牧水 「姉妹」
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