...絵巻物のような単独鑑賞の絵画にしても「源氏物語絵巻」の如きは「つくり絵」と謂(い)われる胡粉(ごふん)ぬり重ねによる色彩の諧和(かいわ)豊麗を志している...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...そしてダイアナに似てもっと豊麗な裸体女神の雪花石膏の台座を囲んで...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...豊麗なボリュームに...
外村繁 「澪標」
...そうして教室の窓越しに豊麗な四月の町が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その豊麗な美しさや...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豊麗な美人と言ってよい方であるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豊麗な曲で演奏も悪くないが広大に過ぎて盛り上る焦点がないから一般的にはどうであろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...派手で豊麗でさへあつた許嫁のお絹とは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの豊麗な身体をもった女性が...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...豊麗な顔に、やつれがあらわれた...
火野葦平 「花と龍」
...豊麗な六歌仙の踊りとともに...
正岡容 「わが寄席青春録」
...宏大なる眺望と豊麗なる色彩はこの世のものとは思われない...
正宗白鳥 「登山趣味」
...豊麗な劇場内の一つの側壁に添うて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...豊麗であるということにもなっているのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...合唱を伴うシンフォニーとかいう風に簡単であって)しかも豊麗な内容を蔵していることにくらべたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのいきいきとした豊麗さは一層輝いて見えるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...まず豊麗な女であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...生の豊麗を肉感の豊麗に求めた...
和辻哲郎 「転向」
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