...美しい輪廓の曲線に従はしめる――白鳥の首の如くになよやかな――其輪廓の持つてゐる豊麗な...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...史乗逸話の上に叙情詩めいたる豊麗を与へたると並びて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...絵巻物のような単独鑑賞の絵画にしても「源氏物語絵巻」の如きは「つくり絵」と謂(い)われる胡粉(ごふん)ぬり重ねによる色彩の諧和(かいわ)豊麗を志している...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...関西の豊麗、瀬戸内海の明媚(めいび)は、人から聞いて一応はあこがれてもみるのだが、なぜだか直ぐに行く気はしない...
太宰治 「佐渡」
...そして最後に自分にはついに与えられなかった豊麗な肌の上に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...普賢(ふげん)の豊麗(ほうれい)でなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...内に光を孕(はら)んだ豊麗極まりない藍紫色の大円盤が...
中島敦 「環礁」
...その豊麗な美しさや...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「ヴァイオリン協奏曲」の豊麗な美しさ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...きわめて豊麗な美女で...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...それらはその豊麗なることにおいて...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...無数の豊麗線(ほうれいせん)と皺(しわ)は隠しようがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...宏大なる眺望と豊麗なる色彩はこの世のものとは思われない...
正宗白鳥 「登山趣味」
...豊麗な劇場内の一つの側壁に添うて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...九歳の豊麗な容貌が...
吉川英治 「大岡越前」
...豊麗な美女だがそろそろ年増だナと思い...
吉川英治 「私本太平記」
...阿波にはたくさんに美人がいるが、あの豊麗な、肉感的な、南国色(なんごくしょく)の娘たちとは、これはまた、クッキリと趣(おもむき)をかえた美人...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この本尊の雄大で豊麗な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??