...うごめく豊満な肢体(したい)に接し...
江戸川乱歩 「影男」
...豊満なネロ夫人ポッパエアが500匹の雌牛からのミルクの浴槽の中で皮膚を滑らかにしたことを読むのは...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...豊満な肢体も露(あらわ)に群集の喝采(かっさい)に会釈して行くもの……丁抹中興の英主...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...豊満な水着姿が、つと立ち上がったと見る間もなく、たちまち中心を失って、ドボンと水煙立てて!ハッとして中をのぞきこんで見たら、慣れてるとみえて水に押し流されながら、また板に取り付いて這(は)い上がりながら私の方を振り返って笑って、そのまま姿は曲っていってしまう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...六の豊満な金髪美人マアセルだが――...
谷譲次 「踊る地平線」
...そればかりか僕は更に若くして豊満なる肉体の所有者から愛せられている...
辻潤 「ふもれすく」
...薄穢い豊満な肉体をしている女中が...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...張り切れるほどに豊満な肉を包んでいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...西洋婦人の豊満な肉体美をながめているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...米は優美豊満なる女性的である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...存分に豊満な肉付きで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...二十四五の豊満な肉体と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なかなか豊満な良(い)い年増です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とにかく相当に豊満な創作力をもっていた中条百合子がロシアに行ってから...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...その豊満な小麦色の腕の軟かな関節のところ――小さな青い脈管が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...豊満な姿で、ふっくりと胴を張った赤絵の壺や鉢が、婚期に逼った娘の色艶に見えて、それを見立てる自分の眼も、母から出される娘の写真を、あれこれ眺める今日このごろの感興に似たものを感じた...
横光利一 「旅愁」
...胴体の豊満な肉づけ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...豊満な落ちつきと欠くるところのない調和とが見られる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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