...桓武天皇は、828年に摂関政治の基礎を築くため、桓武平氏を豊前国に封じ、それ以降、平氏は摂関家の一族となった...
...その頃まで豊前小倉の城主として三十七万石を領してゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...二年の地震は、紀伊、淡路、阿波、讃岐、伊予、土佐、豊前、豊後、筑前、筑後、壱岐、出雲、石見、播磨、備前、備中、備後、安芸、周防、長門、摂津、河内、若狭、越前、近江、美濃、伊勢、尾張、伊豆一帯が震うて、摂津、紀伊、播磨、阿波、土佐、伊豆の諸国には海嘯があったが、この地震は江戸の地震と言われるだけに江戸が非常にひどかった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...横輪豊前の兵は南から...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...新見豊前守を正使とし...
中里介山 「大菩薩峠」
...豊前(ぶぜん)中津(なかつ)藩からも兵を出す...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私が豊前(ぶぜん)中津(なかつ)へ老母の迎いに参(まいっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...遂三里豊前小倉の三門(みかど)に著船す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豊前国字佐郡の人で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筑前(ちくぜん)、筑後(ちくご)、肥前(ひぜん)、肥後(ひご)、豊前(ぶぜん)、豊後(ぶんご)、日向(ひゅうが)、大隅(おおすみ)、薩摩(さつま)の九ヵ国...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...佐賀県および豊前(ぶぜん)の一つの報告では...
柳田国男 「こども風土記」
...豊前ではツマグロ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...豊前小倉城下の百姓にて...
夢野久作 「白くれない」
...その豊前の僧都(そうず)をはじめ...
吉川英治 「親鸞」
...京都の聖護院から国守の佐竹家に招請(しょうせい)されて下ってきたという豊前の僧都というのは...
吉川英治 「親鸞」
...それは細川家が豊前(ぶぜん)小倉の領地から熊本へ移封された時のこと――その入城式に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...本国豊前(ぶぜん)の小倉へ向う途中であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...船は潮路を豊前(ぶぜん)の小倉へ立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...秀吉から豊前の父のもとへ派遣されたとき...
和辻哲郎 「鎖国」
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