...裏口の棚の上に豆ランプの光りが茫とこころもとない輪を描いている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
立原道造 「夜に就て」
...蚊帳ごしに洩(も)れくる幽暗(うすぐら)い豆ランプの灯影(ほかげ)に映るその顔を...
近松秋江 「うつり香」
...奥さんは豆ランプを消してから足さぐりで部屋にもどりながら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...豆ランプがぼーっとともっていた...
豊島与志雄 「狐火」
...そして豆ランプの光でさしのぞくと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その向こうには一種変な形の壁の中にちらついてる豆ランプと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただ舗石(しきいし)の間にまたたいてる豆ランプの光だけが番をしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豆ランプの薄闇い光が其燃えるやうな顏をてらして居る...
長塚節 「芋掘り」
...そのぬすりつけた處を豆ランプの火焔にかざして...
南部修太郎 「阿片の味」
...三畳の部屋に豆ランプのついた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...豆ランプを枕もとに置いて読書...
林芙美子 「新版 放浪記」
...豆ランプのついた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...消えかゝつた豆ランプがわたしの枕もとに燭つてゐて...
牧野信一 「湖の夢」
...消えかゝつた豆ランプが私の枕もとに点つてゐて――いつも私は夢かと思ふのであつたが...
牧野信一 「るい」
...豆ランプのホヤを被せたような星が...
松本泰 「日蔭の街」
...お関は鏡を重三に持たせて自分は豆ランプをかざした...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その禿げ上つた頭を微かな豆ランプの光が靜かに照らして居る...
若山牧水 「姉妹」
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