...大豆(だいず)にはくちかきむしの成虫がうざうざするほど集まった...
有島武郎 「カインの末裔」
...この林檎やきのふの枝豆漬けの味の方が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...わたしは独言(ひとりごと)をいった――こんどの夏はこんなにいっしょけんめいに豆だのトウモロコシだのを植えまい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...豆をご馳走(ちそう)しお初穂(はつほ)を上げてお祓(はら)いをしたものである)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...なめこというぬらぬらした豆きのこは大変ねだんがよかった...
太宰治 「魚服記」
...伊豆の沼津あたりに佳い苗があるといふことを聞いて...
太宰治 「清貧譚」
...酒と魚と豆腐とを買うてきて...
種田山頭火 「其中日記」
...そしてまた一洵君が濁酒の代りに豆腐を買うてくれた...
種田山頭火 「松山日記」
...豆などより他に食うことの出来ないような処であった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...魚(さかな)よりも揚豆腐が好きで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...豆の花ならば戯るる術(すべ)もあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...伊豆守様、讃岐守(さぬきのかみ)様、山城守様などと共に天一坊にお会いになりました御奉行様は、其の夜蒼いお顔を遊ばしてお帰りになったのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...夕食は湯豆腐が出て驚いてしまひました...
林芙美子 「大島行」
...うちの役者たち此ういふことに不熱心で困る、三益・渡辺・サトウ皆来ない、僕・悦ちゃんと二人で豆汽車に乗り、豆自動車に乗り、モーターボートに乗る、その間キャメラ、千何人に包囲され、大したさわぎ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「美の豆粒」とは!だから西洋では日本のやうにそれを抜き取るどころではなく...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...青年 そこに生えてる、そいつは……?百姓 うん? ああ、そりゃ、大豆だ...
三好十郎 「おりき」
...この木に限つて小豆粒大の油蟲が木肌(はだ)一面にたかる...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...伊豆の配所に二十年の歳月を...
吉川英治 「随筆 新平家」
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